事例工芸品製造・小売中小企業奈良県2000年代〜更新: 2026/6/20 12:42
中川政七商店
この事例の概要
社名
中川政七商店
業種
工芸品製造・小売
所在地
奈良県
従業員・事業所数
中小企業
ストーリー
300年の麻問屋がなぜ『工芸コンサル』になったのか
①主人公
中川政七商店 13代 中川政七
②目標
衰退する日本の工芸を、ブランディングを通じて再生する
③障害
- ⚔伝統工芸市場の縮小
- ⚔問屋業の利益率の低さ
- ⚔工芸メーカーの後継者不足
売り方の5W2H — 何を変えたか
?Why — なぜこの売り方に変えたのか
伝統工芸市場の縮小と問屋業の低利益率という構造課題があり、問屋として待つビジネスのままでは存続が困難だったため、自らブランドを作り直接消費者に届け、さらに同じ課題を抱える工芸メーカーを支援することで業界全体を再生する売り方への転換が必要だった。
卸から自社ブランドSPAへ転換し、培ったブランド構築力を他社支援としても販売した。
| 軸 | Before(変更前) | After(変更後) | |
|---|---|---|---|
Who 売り手 | 小売店・問屋 | エンドユーザー+工芸メーカー経営者 | |
What 売り物 | 麻織物などの卸商品 | ブランド化された生活雑貨+ブランディング支援 | |
When タイミング | 商談ベース | 日常生活の中での購買・継続支援 | |
Where 売り場 | 問屋市場・商社 | 全国60店舗超の直営店・EC | |
How 売り方 | 卸売 | SPA+コンサル提供 |
Before
問屋として工芸品を卸すだけのビジネス。下請け構造で利益率が低かった。
After
SPA化と直営店展開で全国60店舗超に拡大。工芸メーカーのブランディング支援事業も収益柱に。
導入前の課題
奈良晒の麻織物の卸を300年営んできたが、伝統工芸全体の市場縮小・後継者不足で問屋業だけでは存続が困難になっていた。
採用したアプローチ
自社のSPA(製造小売)化に加え、全国の工芸メーカーへ経営コンサルティングを提供。『日本の工芸を元気にする!』をビジョンに掲げ、ブランディング・直営店・EC・他社支援の複合モデルへ転換した。
他社が真似する際の学び
- •卸からSPAへの転換でブランド主導権を取り戻す
- •ビジョン経営で業界全体を巻き込む
- •本業ノウハウを他社支援として再販する
出典
https://toyokeizai.net/articles/-/202394同じ業種の他の事例
洗剤製造業
木村石鹸工業
売上高は7億円、営業利益はほぼゼロという状態でした。
製品価格の引き上げも難しい状況にありました。
この原因は、洗剤の原料価格が高騰したことです。
また、ネット通販への顧客流出も影響していました。
アウトドア用品製造販売
株式会社スノーピーク
キャンプ用品業界は安価な量販店モデルが主流で価格競争が激しく、卸売中心のビジネスではブランドの世界観を顧客に直接伝えられず利益率も低かった。アウトドアブームの波に左右されやすい業界構造の中で、他社との差別化と持続的な成長モデルの確立が課題となっていた。
ビール製造・販売
株式会社ヤッホーブルーイング
大手ビールメーカーが市場の99%を占める中、広告宣伝費も営業網も持たない小さなクラフトビールメーカーが生き残ることは極めて困難だった。かつての「地ビールブーム」崩壊の記憶も新しく、ニッチでマニアックな飲料というイメージを払拭し、新たな販路を開拓する必要があった。
