元祖鯱もなか本店
コロナ禍で廃業寸前に追い込まれた名古屋の老舗和菓子屋が、専業主婦が4代目社長に就任し、わずか3年で売上を10倍にした奇跡の復活劇とは? その成功の裏には、「5つの事前準備」があった!
元祖鯱もなか本店 専務取締役である古田憲司氏(および4代目社長に就任した妻)
廃業寸前の名古屋銘菓「鯱もなか」の売上を回復させ、奇跡の復活を遂げること。特に、コロナ禍で失われた売上をオンライン販売とSNSの「バズ」で取り戻し、一気にブランド名を広めること。
- ⚔コロナ禍での売上激減
- ⚔資金不足
- ⚔業界内でのコネクション不足
- ⚔従業員ゼロの状態
- ⚔古く、使いにくい既存の公式サイトとEC機能
- ⚔お土産需要に大きく依存した売上構造
コロナ禍でお土産需要が激減し、廃業寸前の危機に直面したため、既存の販売チャネルでは事業継続が不可能だと判断されました。そこで、オンライン販売の強化とSNSによる効率的な広報活動を通じて、全国の顧客に商品を届け、ブランド認知度を高めることで、売上の回復と事業の立て直しを図る必要がありました。
| 軸 | Before(変更前) | After(変更後) | |
|---|---|---|---|
Who 売り手 | 元祖鯱もなか本店の先代、古田憲司氏 (元会社員でマーケティング経験者)、従業員ゼロの状態 | 元祖鯱もなか本店の4代目社長(古田憲司氏の妻、元専業主婦)、古田憲司氏(専務取締役)、広報担当“しなのさん”、専門会社 | |
What 売り物 | コロナ禍での売上激減、資金不足、コネなし、従業員ゼロ、廃業寸前の状態。お土産需要に依存し、オンライン販売は形骸化していた。 | 売上10倍の奇跡の復活。オンライン販売の強化とSNSを活用した広報戦略の成功。バズによる知名度向上。 | |
When タイミング | コロナ禍、4代目社長就任前 (古田氏がTwitterを運用していた2021年4月ごろには既に出会っていた) | 4代目社長就任後、わずか3年で売上10倍達成 | |
Where 売り場 | 名古屋(本店は大須)、駅や空港などの観光地 | 名古屋、及びオンライン(ECサイトを通じて全国/全世界) | |
How 売り方 | 先代による対面販売中心、主に駅・空港での販売、申し訳程度のオンライン通販。 | 4代目社長による経営改革、マーケティング・広報・デザインの専門家によるチーム編成、ECサイトリニューアルによるオンライン販売強化、SNSを活用したバズ戦略。 |
コロナ禍で売上が激減。資金なし、業界のコネなし、従業員ゼロの廃業寸前の状態だった。売上の7割を駅や空港などのお土産需要に頼っており、オンライン販売はほとんど機能していなかった。
わずか3年で売上が10倍になった。オンライン販売が強化され、SNSを活用した広報戦略により「鯱もなか」の名が一気に広がり、廃業寸前の状態から奇跡的な復活を遂げた。
導入前の課題
コロナ禍で売上が激減し、資金なし、業界のコネなし、従業員ゼロという廃業寸前の危機に瀕していました。特に、売上の7割を占める駅や空港などの「お土産需要」が失われたことが大きな打撃でした。また、公式サイトは存在したものの、古びたデザインや分かりにくい導線で、オンライン販売からの売上はほとんど期待できない状況でした。
採用したアプローチ
廃業寸前の状況から「鯱もなか」の復活を目指し、特にオンライン販売の強化とSNSを活用した広報戦略に注力しました。会社員時代にマーケティングを学んだ古田氏と、企業のサポート経験が豊富な広報担当者、デザイン知識を持つ妻の3人体制で、販売プロセスを綿密に設計。単に商品を売るだけでなく、消費者のクチコミによる「バズ」を通じて「鯱もなか」の名を一気に広めることを目標としました。
他社が真似する際の学び
- •危機的状況でも、チームビルディングと明確な目標設定が重要。
- •デジタルマーケティング、特にECサイトの最適化とSNS活用が老舗企業の復活に貢献する。
- •外部人材登用(キーパーソン)による専門知識の補完が成功要因の一つ。
- •商品の「バズ」を目標とすることで、効率的な広報活動を展開できる。
