事例2026/9/3
賛否両論を巻き込み大ヒット!サントリー「NOPE」が1億本突破した"ギルティ消費"戦略
結論(先に要点)
サントリーの新炭酸飲料「ギルティ炭酸 NOPE」が、発売150日で累計出荷1億本を突破し、令和以降の同社新商品で最速記録を達成しました。健康志向とは逆行する「甘濃い」味わいや、ブラック&マゼンタの斬新なパッケージ、SNSでの大喜利化したCM、自販機ジャックなど、常識を覆すマーケティング戦略が若年層の心をつかみ、異例の認知度62%を獲得した成功事例です。
この記事のポイント
- コンセプト: 「無糖」などの健康飲料が主流の中、あえてその対極にある「ギルティ消費(後ろめたさを感じつつも自分を甘やかす消費行動)」に着目。
- 味: 一般的な炭酸飲料よりも糖度を高め、99種類以上のフルーツやスパイスのフレーバーを重ねた「甘濃い」味わい。
- パッケージ: 炭酸飲料の棚では珍しいブラック&マゼンタを採用し、モザイクがかかっても識別できる記号化を目指しました。

サントリー「NOPE」が異例のヒット、1億本突破
サントリービバレッジ&フードが2026年3月24日に発売した新商品「ギルティ炭酸 NOPE(ノープ)」が、発売150日で累計出荷本数1億本を突破しました。これは、同社が令和以降に発売した飲料新商品の中で最速の記録です。通常、新商品の発売1年後の平均認知率が約30%にとどまる中、NOPEは発売わずか5ヶ月で異例の「認知率62%」を達成しました。
若年層の炭酸離れに挑む「ギルティ消費」
NOPEは、若年層の炭酸飲料離れを食い止めるため、約14年ぶりに投入された大型飲料ブランドです。
- コンセプト: 「無糖」などの健康飲料が主流の中、あえてその対極にある「ギルティ消費(後ろめたさを感じつつも自分を甘やかす消費行動)」に着目。
- 味: 一般的な炭酸飲料よりも糖度を高め、99種類以上のフルーツやスパイスのフレーバーを重ねた「甘濃い」味わい。
- パッケージ: 炭酸飲料の棚では珍しいブラック&マゼンタを採用し、モザイクがかかっても識別できる記号化を目指しました。
ネットミーム化したCMと味への賛否
発売直後からの話題を牽引したのは、SNSでの爆発的な拡散です。
- CM: 生田斗真、鈴鹿央士、アントニーらが出演するコミカルなテレビCM「ギルティ監獄」篇は、X(旧Twitter)上でユーザーによる“大喜利”のような投稿が相次ぎ、ネットミーム化しました。
- 味の評価: 「もう何味か分からない」と賛否が分かれる一方で、「何だこれヤベェ味がする。ハマるかも」と中毒性に言及する声も続出しました。消費者からは「どのお酒と割ってもおいしい」「アイスと合わせると最高」「調味料としても使える」といったアレンジレシピも自然発生的に広がり、話題となりました。
大胆なプロモーション戦略
プロモーション手法も独特の路線を貫きました。
- 自販機ジャック: サントリーの主力ブランドである「BOSS」の自動販売機ロゴを「NOPE」で“上書き”する大胆なジャック施策を実施。SNSでは街中での発見報告が相次ぎ、CMに続きユーザー起点の盛り上がりを見せました。
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