詐欺広告、約7割が認知するも通報経験は4.9%に留まる実態
日本インタラクティブ広告協会(JIAA)の調査によると、インターネット上の詐欺広告について約7割のユーザーがその存在を認知していますが、実際に通報した経験がある人はわずか4.9%にとどまっています。インターネット広告全体の信頼度も18.3%と前年からさらに低下しており、広告に対する不信感が広がっていることが示唆されます。特に「偽セキュリティ警告広告」の接触率が高く、ユーザーが通報方法を十分に知らないことが課題として浮上しています。
この記事のポイント
- 最も認知率が高かったタイプ:「当選詐欺広告」(70.4%)
- その他認知率が高いタイプ:「投資詐欺誘導広告」(69.5%)、「偽セキュリティ警告広告」(69.5%)、「なりすまし型投資広告」(69.0%)、「副業・高収入うたい広告」(68.8%)、「出会い系ロマンス型詐欺広告」(68.3%)、「偽ショッピング広告」(67.6%)
- 「当選詐欺広告」(25.3%)

日本インタラクティブ広告協会(JIAA)が2026年8月6日に公表した「2026年インターネット広告に関するユーザー意識調査」の結果から、インターネット広告の現状が明らかになりました。
詐欺広告の認知状況と通報率
インターネット上に存在する代表的な詐欺広告について、ユーザーの約7割がその存在を認知していることが分かりました。しかし、詐欺広告を通報した経験がある人は全体の4.9%に過ぎません。
インターネット広告の信頼度
インターネット広告を「信頼できる」と回答した人は18.3%で、前年の21.6%から3.3ポイント低下しました。
詐欺広告の主なタイプと認知経路
JIAAが調査した7タイプの詐欺広告について、いずれも約7割のユーザーが「知っている」または「何となく知っている」と回答しています。
- 最も認知率が高かったタイプ:「当選詐欺広告」(70.4%)
- その他認知率が高いタイプ:「投資詐欺誘導広告」(69.5%)、「偽セキュリティ警告広告」(69.5%)、「なりすまし型投資広告」(69.0%)、「副業・高収入うたい広告」(68.8%)、「出会い系ロマンス型詐欺広告」(68.3%)、「偽ショッピング広告」(67.6%)
これらの詐欺広告の認知経路としては、「テレビのニュース・情報番組等」が最も多く、次いで「ニュースサイト」や「SNSの投稿や記事」が挙げられます。
詐欺広告の接触状況
過去1年以内にユーザーが見たことがある詐欺広告では、「偽セキュリティ警告広告」が26.6%で最多でした。その他の接触率が高いタイプは以下の通りです。
- 「当選詐欺広告」(25.3%)
- 「投資詐欺誘導広告」(24.2%)
- 「副業・高収入うたい広告」(22.7%)
- 「なりすまし型投資広告」(21.3%)
これらの詐欺広告に接触した場所としては、「動画サイトの広告」が多くのタイプで最多となっています。
通報方法の認知度と課題
詐欺広告の通報経験者が少ない背景には、通報方法の認知度の低さがあります。
- 通報できる仕組みがあることを「知らない」と回答した人が50.6%と半数以上。
- 「通報したことはないが、方法は知っている」は10.5%。
- 「何となく知っているが、方法は知らない」は34.0%。
具体的な通報手段として最も知られていたのは、SNSやプラットフォームの「報告・通報機能」(認知率27.7%、利用経験8.0%)でした。消費生活センターや警察庁の窓口、Webブラウザの報告機能などの認知度も低い状況です。
JIAAは、通報制度の周知だけでなく、各窓口の役割や利用方法をわかりやすく伝え、ユーザーがスムーズに通報できる環境を整備する必要があると提言しています。
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