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事例2026/7/30

製造業DXで存在感を高める企業・技術を4,506件の事例から分析

結論(先に要点)

株式会社パブリカが運営する「ものづくり新聞」が、4,506件の製造業DX事例を分析し、活用されている企業・技術・ベンダーの最新動向を整理しました。Microsoft、NVIDIA、AWSなどのグローバル企業や、日立、NEC、富士通といった国内企業が上位を占めています。分析から、DXは単一技術ではなく複数の技術の組み合わせで進み、ITとOT(Operational Technology: 設備などの制御技術)をつなぐ支援企業の重要性が高まっていることが明らかになりました。特に生成AIとデータ基盤の登場により、業務プロセスにAIを組み込む支援が重要になっています。

この記事のポイント

  • どのような企業・サービス・技術が活用されているか
  • どのようなベンダーが支援しているか
  • Microsoft (329件): Azure、Power Platform、Power BI、Copilot(生成AI)、クラウド、業務アプリ
製造業DXで存在感を高める企業・技術を4,506件の事例から分析

製造業DXのトレンドと活用技術・ベンダーの分析

株式会社パブリカの「ものづくり新聞」は、独自の「製造業DX事例データベース」を活用し、4,506件の製造業DX事例を分析しました。このデータベースは、日本と世界のニュース記事やプレスリリースから毎日自動で情報を取得・蓄積するものです。

分析の目的

製造業DXの現場で、

  • どのような企業・サービス・技術が活用されているか
  • どのようなベンダーが支援しているか

を明らかにすることを目的としています。

主要な支援企業・ベンダー

公開事例に頻繁に登場する支援企業・ベンダーは以下の通りです。(登場件数順)

  • Microsoft (329件): Azure、Power Platform、Power BI、Copilot(生成AI)、クラウド、業務アプリ
  • NVIDIA (202件): AI基盤、GPU、Omniverse、ロボット、デジタルツイン、エッジAI
  • AWS (169件): クラウド、データ基盤、AI、IoT、Amazon Bedrock、SageMaker
  • SAP (143件): ERP(企業資源計画)、S/4HANA、製造実行、SCM(供給連鎖管理)、業務基盤
  • Siemens (138件): PLM(製品ライフサイクル管理)、Teamcenter、Xcelerator、デジタルツイン、産業ソフトウェア
  • Google Cloud (85件): クラウド、生成AI、Gemini、Vertex AI、データ分析
  • 日立製作所 (72件): IT/OT連携、AI、制御、社会インフラ、製造DX支援
  • NEC (55件): AI、画像認識、データ活用、製造業向けDX支援
  • 富士通 (55件): データ基盤、AI、業務改革、製造業向けIT支援
  • オムロン (51件): 制御、センシング、FA(ファクトリーオートメーション)、現場データ活用

よく活用されている技術・ツール領域

製造業DX事例に幅広く使われている技術・ツールの領域は以下の通りです。(登場件数順)

  • AI・機械学習 (2,416件): 画像認識、異常検知、予測モデル、品質分析、需要予測
  • ロボット・自動化 (1,299件): 産業ロボット、協働ロボット、搬送自動化、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)、自律化
  • IoT・センサー/エッジ (1,200件): 設備データ取得、センサー、エッジ処理、PLC/SCADA連携
  • クラウド基盤 (1,101件): AWS、Azure、Google Cloud、クラウドデータ基盤、SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)
  • データ基盤・分析/BI (1,045件): データレイク、BI(ビジネスインテリジェンス)、ダッシュボード、データ可視化、DataOps
  • 生成AI・LLM (698件): ChatGPT、Copilot、Gemini、RAG、AIエージェント、文書検索

分析から見えた3つの傾向

  1. 製造業DXは単一ベンダーではなく複数技術の組み合わせで進行: AI、クラウド、IoT、データ基盤、ERP、MES(製造実行システム)、PLM、ロボット、生成AIなど、多様な技術が複合的に利用されています。クラウド企業、産業ソフトウェア企業、制御・FA企業、SIer(システムインテグレーター)、コンサルティング企業が連携する形が多数見られます。
  2. IT(情報技術)とOT(制御技術)をつなぐ支援企業の重要性が増加: 製造業DXでは、業務システムだけでなく、設備の制御や現場のデータ取得など、OT領域との連携が不可欠です。現場データを活用可能な形に整える支援企業の役割が拡大しています。
  3. 生成AIとデータ基盤の進化が支援企業の役割を変化させている: 従来のシステム導入やデータ可視化に加え、今後は社内文書検索、設計支援、保全支援、品質分析、現場問い合わせ対応、業務自動化など、業務プロセスそのものにAIを組み込む支援が重要になっています。

製造業がベンダー・ツールを選ぶ際の視点

製造業がDXに取り組む際には、以下の点を考慮することが重要です。

  • 自社の業務課題と使用ツールの得意な領域が合致しているか
  • 製造現場、設備、OT領域への理解があるか
  • 既存のERP、MES、PLM、品質、保全システムと連携可能か
  • クラウド、AI、データ基盤、セキュリティを含めた全体設計ができるか
  • 導入後の現場定着、人材育成、運用改善まで支援を受けられるか
  • 内製化や市民開発(プログラミングの知識がない社員がツールやアプリケーション開発を行うこと)を支援できるか

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藤ノ木洋史

藤ノ木 洋史

株式会社クリアナレッジ 代表取締役 / セールスライター

商品を変えずに「売り方」だけで売上を伸ばす仕組みを作ることを得意としています。

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