自治体×IPコラボは失敗か?成功と失敗から学ぶコンテンツツーリズムの評価基準
近年増加する自治体とIP(知的財産)のコラボレーションによるコンテンツツーリズムは、観光客誘致に繋がる一方で、成果が出なかった事例も存在します。本記事では、成功と失敗を判断する際の客観的な評価基準として、「投じたコストに対して、どのような成果が得られたか」を事実ベースで分析する重要性を指摘。安易に「失敗」と決めつけず、多角的な視点からその要因を考察する必要があると提言しています。
この記事のポイント
- 何を目標に設定したか
- どれだけのコストを投じたか
- その結果、どのような成果が得られたか

自治体×IPコラボレーションの現状と課題
近年、アニメや漫画などの「IP(Intellectual Property=知的財産)」と自治体がコラボレーションし、その作品の舞台となった地域に観光客を誘致する「コンテンツツーリズム」が盛んになっています。
しかし、期待通りの成果が得られなかったり、時にはファンとの関係が悪化したりする事例も報告されています。このような状況において、その取り組みを安易に「失敗」と断じるべきではないと、近畿大学 総合社会学部 教授の岡本健氏は指摘します。
成功と失敗を定義する上での注意点
コンテンツツーリズムの評価において、「成功」と「失敗」を判断するのは容易ではありません。インターネット上やマスメディアの報道によって、事実と異なる「失敗」のイメージが広がるケースもあるため、表面的な情報だけでなく、より詳細な情報を収集し、多角的に考察することが重要です。
コンテンツツーリズムには、作品、地域、時期によって状況が大きく異なり、様々な関与者が複雑に絡み合っているため、既存の成功事例を単純に模倣しても同様の成果が得られるとは限りません。
失敗の定義と事実ベースの評価
コンテンツツーリズムにおける「失敗」とは、コストを過剰に投資したにも関わらず、それに見合ったリターン(成果)が得られなかった場合と定義できます。
例えば、これから放送されるオリジナルアニメのために、多額の費用を投じて記念館を建設したものの、アニメの視聴率が振るわず、施設が長期にわたって赤字を計上するようなケースは避けたい状況です。重要なのは、以下の点を事実ベースで評価することです。
- 何を目標に設定したか
- どれだけのコストを投じたか
- その結果、どのような成果が得られたか
オーバーツーリズムへの対策
コンテンツツーリズムに関連してよく話題になる「オーバーツーリズム」(特定の観光地に観光客が集中しすぎることによる問題)は、コンテンツツーリズム特有の問題ではありません。これは、地域の受け入れ能力(キャパシティ)を上回る旅行者が訪れる場所であれば、どこでも起こりうる普遍的な問題です。
参考リンク
参考リンク
販促会議運営者情報

