事例2026/8/21
極東開発、愛知県豊田市に「テクニカルセンター」本格稼働 ~国内初の大型ロードシミュレータで“はたらくクルマ”研究開発を強化~
結論(先に要点)
極東開発工業株式会社は、愛知県豊田市に新たな研究開発拠点「極東開発グループ テクニカルセンター」を開設し、2026年8月より本格稼働を開始しました。全長600mのテストコースや国内初となるトレーラ対応大型ロードシミュレータなどを整備。社会課題解決に貢献する高付加価値な「はたらくクルマ」の研究開発を加速し、品質向上と開発期間の大幅短縮を目指します。
この記事のポイント
- 名称: 極東開発グループ テクニカルセンター
- 所在地: 愛知県豊田市御船町山ノ神56-4
- 敷地面積: 174,205.63㎡

極東開発グループ テクニカルセンターが本格稼働
極東開発工業株式会社は、愛知県豊田市に建設していた新たな研究開発拠点「極東開発グループ テクニカルセンター」が竣工し、2026年8月から本格稼働を開始したことを発表しました。このセンターは、「はたらくクルマ」の研究開発体制を強化し、さらなる品質向上を目指します。
テクニカルセンターの概要
本センターは、研究開発の質とスピード向上を目的として、これまで各拠点で培ってきた技術や知見、人材、設備を集約した施設です。
- 名称: 極東開発グループ テクニカルセンター
- 所在地: 愛知県豊田市御船町山ノ神56-4
- 敷地面積: 174,205.63㎡
- 構成: テストコースを中心に、3つの試験棟(環境・油圧試験、振動試験、ロードシミュレータ)、試作・検査に対応する工場棟、開発・品質保証部門が集まる事務所棟で構成されています。
同社は、物流の輸送力不足、燃料高騰、CO2排出、自然災害といった社会課題の解決に貢献する技術開発拠点として活用し、社会インフラを支える高付加価値な製品・サービスを迅速に市場へ提供していく方針です。
テクニカルセンター設立の目的
日本の物流・建設・環境分野で顕在化する様々な社会課題に対応するため、高次元な研究開発体制の構築が必要です。
- 一貫した評価環境: 車両や製品の試作から、部品試験、車両全体の耐久評価、実車走行確認までを一貫して実施できる環境を整備。
- 開発の迅速化: 開発部門と品質保証部門を同一拠点に配置し、設計、試作、試験、評価、改善のサイクルを迅速化。
- 技術者連携: 多様な製品分野の専門技術者が連携することで、新たな技術や製品の創出を促進。
主な設備・施設
■全長600mのテストコース
- 全幅50m、全長600mのテストコースを整備。トレーラのオーバル走行試験や制動試験、認証取得に活用。
- 中心部には、石畳の凹凸を再現する「ベルジアン路」、左右の位相変化を再現する「長波形路」、自由に突起量を設定できる「可変突起路」の3種類の特殊試験路(全長100m)を備え、特装車やトレーラの耐久性を実車で定常的に評価できます。
■試験棟A:環境・油圧試験
- 腐食、温度、湿度などの環境条件を再現する「複合サイクル試験機」、「塩水噴霧装置」、「キャス試験機」、「恒温恒湿器」などを設置。
- 油圧製品の性能・耐久性を評価する「油圧試験室」も完備。
■試験棟B:振動試験
- 大小3台の振動試験機を設置。最大1,000kgの荷重に対応し、大型製品の実車に近い状態での耐久性評価を実現。
■試験棟C:大型ロードシミュレータ
- 中型・大型トラックに加え、国内で初めて(同社調べ)トレーラを実車状態で丸ごと振動評価できるロードシミュレータを導入(2027年4月稼働予定)。
- 車輪間隔と軸間距離を調整できる3軸対応加振台と第5輪加振機を備え、幅広い車種に対応。
- 長期間の実走行に相当する負荷を効率的に与えることで、品質向上と耐久評価期間の大幅な短縮を図ります。
■工場棟:試作・検査・安全管理
- 製品の試作設備と完成車両の法規対応検査設備を集約。設計と試作部門の連携で製品開発を効率化。
- テストコース全域を見渡す監視ルームを設置し、安全な試験運用を支援。
■事務所棟:技術者の集中と共創
- 技術者が集中できる執務空間と、専門分野を超えた交流空間を提供。
- 1階には、電子制御技術の進化を加速させるラボラトリーを設置し、電動化、ネットワーク化(CASE)、AIなどの先進技術開発を推進。
- 2階には開発・品質保証部門の技術者最大70人が執務可能。
- 3階にはテストコースを望むカフェテリアを設け、技術者間の交流とリフレッシュを促進。
■創立70周年記念事業のダンプトラック
- 事務所棟1階エントランスホールに、1964年製3輪ダンプトラックをレストアして展示。創業当時の「ものづくり精神」を学ぶレガシーとして活用。
今後の展開
極東開発工業は、建設、物流・省力、環境など、社会のさまざまな場面で活躍する「はたらくクルマ」の進化を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
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