売り方2026/8/12
東日本大震災の伝承活動、来訪者収入だけでは運営困難と判明
結論(先に要点)
公益社団法人3.11メモリアルネットワークの調査速報によると、東日本大震災の伝承活動は、来訪者からの収入だけでは費用を賄えていないことが明らかになりました。特に伝承施設では約1割しか運営費を賄えておらず、残りは別事業収入、寄付、無償協力、自治体予算などで補填されています。次世代への継続には国・自治体予算への期待が高いものの、現実とのギャップも存在し、長期的な資金・人材確保には不透明さが残ります。
この記事のポイント
- 伝承施設の約1割しか、来訪者収入で必要費用・負担の半分以上を賄えていない。
- 「全く賄えていない」と回答した伝承施設は39%に上る。
- 伝承団体では36%が来訪者収入で半分以上を賄えているが、施設と比較すると差が大きい。

東日本大震災伝承活動の財源に関する調査速報
公益社団法人3.11メモリアルネットワークは、東日本大震災の伝承活動に関するアンケート調査速報を公開しました。この調査は、岩手・宮城・福島県の震災学習プログラム実施団体(伝承団体)25団体と震災伝承施設28施設の運営組織から回答を得て実施されたものです。
調査結果のポイント
■1. 来訪者からの収入だけでは運営を賄えない現状
- 伝承施設の約1割しか、来訪者収入で必要費用・負担の半分以上を賄えていない。
- 「全く賄えていない」と回答した伝承施設は39%に上る。
- 伝承団体では36%が来訪者収入で半分以上を賄えているが、施設と比較すると差が大きい。
■2. 不足分を補填する財源
- 伝承団体は主に「別事業収入からの補填」「寄付支援」「無償協力」で不足分を賄っている。
- 伝承施設は「自治体予算」に大きく依存している。
■3. 次世代への継続における理想と現実のギャップ
- 伝承施設、伝承団体ともに、次世代の伝承継続には「震災伝承の国・自治体予算」を理想とする意見が多数(約7〜8割)。
- しかし、伝承団体では、現実的な財源として国・自治体予算を考えているのは約3割に留まり、対価収入、他事業補填、無償協力での継続を現実的と捉えている。
■4. 継続への不安と先行きの不透明さ
- 「継続の不安」を感じている伝承団体は86%、伝承施設は68%と高率を維持している。
- 短期的な資金・人材の見通しは改善傾向にあるが、30年先といった長期的な見通しについては「わからない」という回答が増え、先行きの不透明さが浮き彫りになっている。
■5. 国営追悼施設を含む復興祈念への期待
- 国営追悼施設を含む復興祈念公園に対して、「県内団体・施設の館内紹介」がこれまでに実現したこととして最多の回答を得た。
- 今後の活動においても、全項目にわたり多くの期待が寄せられている。
調査概要
- 対象: 岩手・宮城・福島県の震災伝承活動に取り組む団体、施設
- 期間: 2026年7月26日〜8月10日
- 方法: メールでの依頼、フォームでの回答
- 実施主体: 公益社団法人3.11メモリアルネットワーク
- 協力: 東北大学災害科学国際研究所 佐藤翔輔准教授、一般財団法人みちのく創生支援機構
- 回答数: 震災学習プログラム団体25団体、震災伝承施設運営組織28組織
参考リンク
- 元記事: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000110976.html
- 2026年東日本大震災伝承活動アンケート調査(速報): https://311mn.org/info100
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