売り方2026/8/1
東レの最新技術動向:CFRP補修補強技術から医薬品、水処理、環境配慮素材まで
結論(先に要点)
東レ株式会社は、CFRP補修補強技術「現場VaRTM工法」が国土交通省の「活用促進技術」に選定されるなど、多岐にわたる分野で最新技術を発表しています。医療分野ではX線照射量低減部材や次世代鎮痛薬候補、難治性疾患治療繊維を開発。環境分野では低炭素型ナイロン繊維サプライチェーン構築やCO2排出量削減、海水淡水化RO膜、下廃水再利用UF膜、親水性コート材などを展開。さらに3Dプリンタ向け素材や耐熱圧電ポリマー、炭素繊維複合材料の接合技術も進めています。これらの技術は社会課題の解決に貢献するものです。
この記事のポイント
- CFRP補修補強技術「現場VaRTM工法」の国土交通省選定: 炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を用いた補修・補強技術が、その有効性と実用性が評価され、国土交通省の「活用促進技術」に選ばれました。これにより、インフラの長寿命化に貢献します。
- X線照射量低減CFRP製X線透過部材: 医療現場での患者へのX線被ばく量を減らすための新しいCFRP(炭素繊維強化プラスチック)製のX線透過部材を開発しました。
- 次世代オピオイド系鎮痛薬候補化合物「KSB-200」: 副作用リスクの低減が期待される新しい鎮痛薬候補化合物を創出しました。

東レ株式会社は、様々な分野で革新的な技術開発と事業展開を進めています。特に、材料技術を核とした社会課題解決への貢献が顕著です。
最新の技術発表
東レは以下の分野で最新技術を発表しています。
■建設・インフラ分野
- CFRP補修補強技術「現場VaRTM工法」の国土交通省選定: 炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を用いた補修・補強技術が、その有効性と実用性が評価され、国土交通省の「活用促進技術」に選ばれました。これにより、インフラの長寿命化に貢献します。
■医療・ヘルスケア分野
- X線照射量低減CFRP製X線透過部材: 医療現場での患者へのX線被ばく量を減らすための新しいCFRP(炭素繊維強化プラスチック)製のX線透過部材を開発しました。
- 次世代オピオイド系鎮痛薬候補化合物「KSB-200」: 副作用リスクの低減が期待される新しい鎮痛薬候補化合物を創出しました。
- 難治性疾患の病因物質を吸着する多孔質繊維: 特定の難治性疾患の原因となる物質を効率的に除去できる多孔質繊維(非常に小さな穴がたくさん空いた繊維)を開発しました。
- パーキンソン病ジスキネジア治療薬のライセンス契約: パーキンソン病の副作用の一つである不随意運動(ジスキネジア)の治療薬に関するライセンス契約を締結し、米国での臨床試験開始を申請しました。
■環境・サステナビリティ分野
- リニューアブル原料を用いたナイロン繊維の低炭素型サプライチェーン: ゴールドウイン、出光興産との共同で、再生可能な原料を使ったナイロン繊維の製造から製品化までの一連の流れ(サプライチェーン)を構築し、CO2排出量削減に貢献します。
- フィルム包装製造におけるCO2排出量約61%削減: 新しいプロセスと接着剤の開発により、包装フィルムの製造過程で大幅なCO2削減を達成しました。
- 業界トップレベルの塩除去率を達成した次世代海水淡水化用RO膜: 非常に高い効率で海水を淡水に変える逆浸透膜(RO膜)を開発し、水不足問題の解決に貢献します。
- 下廃水再利用向け高除去限外ろ過(UF)膜: 汚れた水を再利用するための、高機能な限外ろ過膜(UF膜)の販売を開始しました。
- シリコーン材料の水濡れ性を20倍以上に向上する親水性コート材: シリコーン材料の表面が水をはじきにくくする(親水性)コーティング材を開発しました。
■その他先端材料分野
- 「マテリアルイノベーションセンター(MIC)」開所: 新しい材料技術の研究開発拠点を開設しました。
- ファンボロー国際航空ショー2026への出展: 航空宇宙分野での技術を国際的な場で発表します。
- JAXA宇宙戦略基金事業「空間自在利用の実現」に採択: 宇宙空間の利用に関する国のプロジェクトに、東レの技術が選ばれました。
- 3Dプリンタ向けポリアミド(PA)12真球粒子を開発: 3Dプリンターで高品質な製品を作るための、精密なポリアミド(ナイロンの一種)の粒子を開発しました。
- 世界初、200℃以上の耐熱性を有する圧電ポリマーを創出: 200℃以上の高温でも機能する、世界初の圧電ポリマー(圧力を加えると電気が発生する高分子材料)を開発しました。
- 炭素繊維複合材料(CFRP)の高速・高信頼性接合を実現: CFRP(炭素繊維強化プラスチック)を効率的かつ確実に接着する技術を実現しました。
- 「SEMICON Japan 2025」への出展: 半導体製造技術に関する展示会に出展し、関連技術を発表します。
- サウジアラビアに水処理膜製造の新工場を増設: 水処理膜の需要拡大に対応するため、中東地域での生産体制を強化します。
- 離型紙がいらない布用粘着フィルムを開発: 布に接着する際に不要な剥離紙が出ない、環境に配慮した粘着フィルムを開発しました。
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