ツール2026/9/29
愛犬向けがん検査「N-NOSE®わんちゃん」高リスク判定でがん治療開始割合が11.7倍に
結論(先に要点)
愛犬向けがんの一次スクリーニング検査「N-NOSE®わんちゃん」の追跡調査により、E判定(最も高リスク)を受けた犬の「新規がん治療推定率」が、A判定(最も低リスク)の犬と比較して約11.7倍高くなることが判明しました。これは、検査結果とその後のがん診療に関連がある可能性を示すもので、検査が愛犬の健康状態を把握し、早期の獣医療相談を促すきっかけになることが期待されます。
この記事のポイント
- 高リスク群の新規がん治療推定率が高い
- 「N-NOSE®わんちゃん」を利用した犬1,180頭を分析。
- 低・中リスク判定群(A~C)の「新規がん治療推定率」は1.6%だったのに対し、高リスク判定群(D・E)では6.9%となり、約4倍の差がありました。

株式会社HIROTSUバイオサイエンスは、アニコム損害保険株式会社との連携により、愛犬向けがんの一次スクリーニング検査「N-NOSE®わんちゃん」の利用後のがん診療に関する追跡調査結果を発表しました。
調査結果の概要
- 高リスク群の新規がん治療推定率が高い
- 「N-NOSE®わんちゃん」を利用した犬1,180頭を分析。
- 低・中リスク判定群(A~C)の「新規がん治療推定率」は1.6%だったのに対し、高リスク判定群(D・E)では6.9%となり、約4倍の差がありました。
- 判定リスクが高いほどがん治療開始の割合が上昇
- A~Eの5段階判定別では、判定リスクが高くなるにつれて「新規がん治療推定率」が上昇する傾向が確認されました。
- 最もリスクが高いE判定(14.0%)は、最もリスクが低いA判定(1.2%)と比較して約11.7倍の推定率を示しました。
- E判定後の新規治療例
- E判定となった50頭のうち、新規でがん治療を受けたと推定される7頭については、検査前から継続治療をしていた疑いのある症例は確認されませんでした。
調査の背景と目的
この調査は、「N-NOSE®わんちゃん」の実際の利用後に蓄積されたアニコム損保の保険金請求データ(実社会データ)を用いて行われました。データの蓄積が進み、最大2.5年間の追跡データも参考分析に用いられています。
HIROTSUバイオサイエンスは、犬が自身の体調変化を伝えられないことから、本検査が愛犬の健康状態を早期に把握し、獣医療機関への相談や追加検査を検討する「きっかけ」となることを目指しています。
「N-NOSE®わんちゃん」とは
「N-NOSE®わんちゃん」は、線虫ががん罹患犬の尿に反応する性質を利用した、愛犬向けのがん一次スクリーニング検査です。愛犬の尿を用いるため、身体的負担が少なく、全身のがんリスクをA~Eの5段階で評価します。
【注意点】
- 本調査における「新規がん治療推定率」は保険金請求データに基づく指標であり、獣医師による確定診断とは異なります。
- 「N-NOSE®わんちゃん」は、がんの有無や種類・部位を確定診断する検査ではありません。
- A・B判定であってもがんがないことを保証するものではなく、D・E判定であってもがんがあることを保証するものではありません。判定結果にかかわらず、愛犬の体調に応じて獣医療機関を受診することが推奨されます。
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