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事例2026/8/16

小林製薬紅麹事件:大阪市保健所への「工場青カビ」に関する確認書を提出

結論(先に要点)

株式会社薫製倶楽部は、小林製薬の紅麹問題について、大阪市保健所に「確認書」を提出しました。これは、大阪市が過去に発表した「工場の青カビ」に関する情報について、正式な検査結果と公表時期に約6ヶ月のずれがあることや、根拠となる情報が記録のない電話連絡だったこと、原因菌株が行政による収去ではなく任意提供物だった点など、5つの疑問点を明確にするためです。同社は、推定同定された菌種名と特定物質の産生を結び付けて公表した大阪市の科学的根拠について、見解の相違がないか確認を求めています。

この記事のポイント

  • 検査結果通知書の日付のずれ: 工場から検出された青カビの公表を裏付ける正式な検査結果通知書の発出が、公表から約6ヶ月後の令和6年12月4日である点。
  • 公表根拠の曖昧さ: 公表の根拠とされる連絡が電話であり、その日付や内容の記録が存在しないと大阪市が回答している点。
  • 原因菌株の提供方法: 原因菌株とされた青カビが、行政が自ら採取したものではなく、小林製薬から提供された任意提供物であり、その搬入日が公表よりも後の令和6年7月17日である点。
小林製薬紅麹事件:大阪市保健所への「工場青カビ」に関する確認書を提出

小林製薬紅麹事件における大阪市保健所への「青カビ」に関する確認書

株式会社薫製倶楽部は、「小林製薬紅麹事件」に関して、大阪市保健所(大阪市保健所長宛)に対し、令和8年8月16日付で「確認書」を提出しました。この確認書は、大阪市が過去に公表した資料3「原因究明の進捗状況」(令和6年5月29日開催の第3回大阪市食中毒対策本部会議)における「工場の青カビ」に関する記載について、同社の理解が正しいかを確認するものです。

確認書提出の背景と主な疑問点

確認書は、大阪市が開示した文書から整理した以下の3点(および詳細な疑問点)について、「この理解で間違いないか」を大阪市に確認する目的で提出されました。

  • 検査結果通知書の日付のずれ: 工場から検出された青カビの公表を裏付ける正式な検査結果通知書の発出が、公表から約6ヶ月後の令和6年12月4日である点。
  • 公表根拠の曖昧さ: 公表の根拠とされる連絡が電話であり、その日付や内容の記録が存在しないと大阪市が回答している点。
  • 原因菌株の提供方法: 原因菌株とされた青カビが、行政が自ら採取したものではなく、小林製薬から提供された任意提供物であり、その搬入日が公表よりも後の令和6年7月17日である点。

大阪市が公表した内容(令和6年5月29日)

大阪市が公表した資料3には、以下の趣旨の記載がありました。

  • 旧大阪工場のふきとり検査で、地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所(以下「大安研」)が「Penicillium adametzioides」(ペニシリウム・アダメツィオイデス)という菌種を遺伝子検査で同定した。
  • このP. adametzioidesは、小林製薬が和歌山工場から分離し、プベルル酸を生成すると確認されたアオカビと「同種」である。
  • 分離されたP. adametzioidesについてプベルル酸の探索を実施し、全ての検体から「プベルル酸と思われるピーク」を検出した。

すなわち、大阪市は令和6年5月29日の時点で、工場から検出された青カビの菌種名と、プベルル酸という物質名を関連付けて公表していました。

薫製倶楽部が指摘する主な疑問

株式会社薫製倶楽部は、以下の5つの確認事項を大阪市に提示し、令和8年8月31日(月)までの書面回答を求めています。

  1. 資料3の記載内容の理解: 資料3に記載された大安研による遺伝子検査でのP. adametzioidesの同定、小林製薬が分離したアオカビとの同種性、およびプベルル酸と思われるピーク検出の理解に相違はないか。
  2. 公表と正式通知の時期ずれ: 検査結果通知書の発出(令和6年12月4日)が、資料3の公表(令和6年5月29日)よりも約6ヶ月後であるという理解に相違はないか。
  3. 電話連絡の記録の不在: 6ヶ月早い公表の根拠が、日付・相手方・内容のいずれも記録がない電話連絡であるという理解に相違はないか。
  4. 原因菌株の提供方法: 製品ロットは行政による収去だが、原因菌株は小林製薬からの任意提供物であり、搬入日が公表日よりも後であるという理解に相違はないか。
  5. 科学的根拠の妥当性: 菌種の同定が「推定」、プベルル酸の検出も「思われるピーク」にとどまる段階で両者を結び付けて公表されたという理解に相違はないか。相違がある場合は、確定データとその根拠を示すよう求めている。

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藤ノ木洋史

藤ノ木 洋史

株式会社クリアナレッジ 代表取締役 / セールスライター

商品を変えずに「売り方」だけで売上を伸ばす仕組みを作ることを得意としています。

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