小児入院付き添い家族の環境改善へ向け要望書提出と記者会見を実施
認定NPO法人キープ・スマイリングは、小児入院時の付き添い家族を取り巻く環境改善のため、「付き添い白書2025」を発表し、厚生労働省とこども家庭庁に要望書を提出しました。同白書では、診療報酬改定などで改善の兆しがあるものの、家族の健康・経済的負担が依然深刻であることや、病院側のリソース不足が明らかになりました。要望書では「安心して付き添える環境」と「安心して離れられる医療体制」の実現に向けた5項目を提示し、環境改善の加速を求めています。
この記事のポイント
- 家族への負担: 約6割の付き添い家族が体調不良を経験し、約8割が経済的不安を感じています。
- 病院側の課題: 病院は人材、予算、ノウハウの不足により、十分な改善を進められていません。
- 子どもと家族が付き添い方を選択できる環境づくりと、安心して付き添える・離れられる医療体制の推進

認定NPO法人キープ・スマイリングは2026年7月2日、小児入院時の付き添い家族の環境改善を目指し、その現状をまとめた「付き添い白書2025」を発表しました。これに基づき、厚生労働省とこども家庭庁へ要望書を提出し、記者会見も実施しました。
付き添い家族を取り巻く現状と課題
「付き添い白書2025」によると、国の施策により付き添い家族の生活環境(睡眠・食事・入浴など)には改善の兆しが見られるものの、依然として以下の課題が浮き彫りになっています。
- 家族への負担: 約6割の付き添い家族が体調不良を経験し、約8割が経済的不安を感じています。
- 病院側の課題: 病院は人材、予算、ノウハウの不足により、十分な改善を進められていません。
これらの状況から、「制度が動いても、現場ではまだ十分に変化を実感できていない」実態が示されています。更なる環境改善には、病院・行政・企業・市民が連携した取り組みが不可欠です。
要望書の内容
キープ・スマイリングは、上記の実態を踏まえ、こども家庭庁と厚生労働省に対し、「安心して付き添える環境」と「安心して離れられる医療体制」の実現を目指し、以下の5項目からなる要望書を提出しました。
- 子どもと家族が付き添い方を選択できる環境づくりと、安心して付き添える・離れられる医療体制の推進
- 小児病棟における適切な人員配置や支援体制の検証・整備
- 付き添い家族の食事・睡眠など生活環境のさらなる改善
- 「こどもの付き添い入院環境改善事業」の継続・拡充
- 国による継続的な実態把握と、当事者参画による制度改善の推進
記者会見の実施
要望書提出にあたり、厚生労働省記者クラブにて記者会見が開催され、会場とオンラインを合わせて20名の報道関係者が参加しました。この会見は、テレビ、新聞、専門誌、WEBメディアなど約80件の報道につながり、社会的な関心の高さを示しました。
東京都立小児総合医療センターの山岸敬幸院長は、付き添いが子どものために重要であるとしつつも、「親の自己犠牲の上に成り立つものであってはならず、本来は付き添うかどうかを家族が選択できる環境であるべき」とコメント。キープ・スマイリングの光原ゆき理事長も、親の役割は心の支えであり看護の担い手ではないと述べ、「安心して付き添える、安心して離れられる」環境実現にはまだ道半ばであるとの認識を示しました。
参考リンク
- 認定NPO法人キープ・スマイリング:https://momsmile.jp
- 「付き添い白書2025」:https://momsmile.jp/activity/survey/
- 環境改善に向けたクラウドファンディング:https://congrant.com/project/momsmile/23288
- 元記事URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000067289.html
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