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AI2026/8/14

多文化共生地域の「言語の壁」解消へ、みらい翻訳のAI音声翻訳が貢献

結論(先に要点)

株式会社みらい翻訳は、サイエンスアゴラin前橋で、リアルタイムAI音声翻訳「リスニングアシスタント」の実演と講演を実施しました。多文化共生地域における生活・教育現場の言語の壁や「ことばのヤングケアラー」問題に対し、AI翻訳が対話の機会を創出し、課題解決に貢献する可能性を提示。イベントでは、参加者が自身の母語で会話できる体験を提供し、AI翻訳がもたらす「速さ」による会話成立の重要性を強調しました。

この記事のポイント

  • 課題の共有: 進学・入学手続きの案内が保護者に届かない、病院や役所で子どもが通訳を担う「ことばのヤングケアラー」など、現場の具体的な問題が提示されました。
  • AI翻訳の提案: AI音声翻訳によって、話す必要のある人同士が直接会話できる環境を作り、「子どもが子どもでいられる」時間を増やすことが可能という論点を提示。
  • 実演: 日本語・英語・中国語に加え、ウルドゥー語の即時翻訳デモを実施。本イベントのため臨時でウルドゥー語に対応しました。
多文化共生地域の「言語の壁」解消へ、みらい翻訳のAI音声翻訳が貢献

多文化共生地域の「言語の壁」にAI音声翻訳が貢献

株式会社みらい翻訳は、2026年8月9日に共愛学園前橋国際大学で開催された「サイエンスアゴラ in 前橋 多言語交流DAY」に協力企業として参加し、代表取締役社長 鳥居大祐氏が登壇しました。

本イベントは、立命館大学人間科学研究所CAREFILプロジェクト、NPO法人共に暮らす、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が共催。学校や生活で生じる言語の壁、特に外国ルーツの子どもが家族の通訳を担う「ことばのヤングケアラー」の課題を取り上げ、AI翻訳がその壁をどこまで下げられるかを話し合いました。

イベントでの主なポイント

1. 生活・教育における言語の壁とAI翻訳の役割

  • 課題の共有: 進学・入学手続きの案内が保護者に届かない、病院や役所で子どもが通訳を担う「ことばのヤングケアラー」など、現場の具体的な問題が提示されました。
  • AI翻訳の提案: AI音声翻訳によって、話す必要のある人同士が直接会話できる環境を作り、「子どもが子どもでいられる」時間を増やすことが可能という論点を提示。

2. リアルタイムAI音声翻訳「リスニングアシスタント」の活用

  • 実演: 日本語・英語・中国語に加え、ウルドゥー語の即時翻訳デモを実施。本イベントのため臨時でウルドゥー語に対応しました。
  • プログラムでの利用: 午後の親子向けアート体験では、日本語に不安のある参加者と日本人ボランティアが「リスニングアシスタント」を介して母語で会話しました。

3. AI翻訳導入における議論点への回答

  • セキュリティ: 会話内容のログを一切保存せず、AI学習にも二次利用されない設計で、企業のセキュリティ基準を満たしていると説明。
  • 感情・ニュアンス: 現時点では内容の正確な伝達を優先しており、感情やニュアンスの翻訳は技術的には可能になりつつあるが、対面コミュニケーションが担う領域が大きいとの認識を示しました。
  • コストとアクセス: AIサービスは計算資源のコストが高く、公平なアクセス実現には自治体や国の支援を含めた仕組みづくりが必要と見解を述べました。

背景:外国人住民増加と支援体制の課題

日本の在留外国人数は増加傾向にあり、群馬県前橋市も外国籍住民が人口の約3.1%を占めるなど多文化共生が進んでいます。しかし、日本語教育の担い手不足が深刻で、群馬県では日本語教師1人が146人の在留外国人を担当する状況です。このため、通訳や翻訳をボランティアや子ども本人が担わざるを得ない状況が生じており、AI翻訳の必要性が高まっています。

「ことばのヤングケアラー」の現実

NPO法人共に暮らすのアジズ・アフメッド氏や、日本語・学習支援教室VAMOSの神谷敦子氏は、外国ルーツの子どもたちが病院や学校の手続きで通訳を担う実態を報告。子どもが保護者を安心させるために説明を脚色したり、本来保護者が担うべき手続きを子どもが引き受けたりするケースがあり、周囲の大人が直接コミュニケーションできる環境の重要性が指摘されました。

AI翻訳に求められる要件と価値

みらい翻訳の鳥居氏は、リアルタイムAI音声翻訳「リスニングアシスタント」のデモを交え、技術の現在地を解説。従来の音声翻訳と異なり、「リスニングアシスタント」は発話を細かい単位で訳し進めることで、人間の同時通訳に近い体験を実現しています。これにより、日本語と英語のように語順が異なる言語でも文脈を保持し、最適な訳文を出力します。

多文化共生の現場でAI翻訳に求められる要件として、以下の3点が挙げられました。

  1. 母語で話せること
  2. 会話のストレスにならない速度であること
  3. 完璧でなくても道具として使えること

AI翻訳の価値は、訳文の精度だけでなく、保護者と教員が直接話せるようにし、子どもが常に通訳役を担わずに済む「対話の最初の一歩を生み出す」点にあると述べました。

AI翻訳の活用想定場面

AI音声翻訳は、誰かが通訳役を引き受けなくても会話が成立する状態を作り出します。

  • 学校: 保護者面談、進路説明会、入学手続き案内
  • 自治体の窓口: 転入・住民登録、就学、福祉・子育て、国民健康保険の手続き案内
  • 医療機関: 問診、治療方針の説明
  • 地域日本語教室・NPO: 保護者への連絡、進学ガイダンス、面談
  • 企業: 外国人従業員への安全教育、就業規則や人事制度の説明、面談

自治体の制度名など地域独自の固有名詞は、フレーズリストに登録することで意図した訳語を出力できます。重要な場面では、AI翻訳と人が確認する運用を組み合わせることが有効です。

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藤ノ木洋史

藤ノ木 洋史

株式会社クリアナレッジ 代表取締役 / セールスライター

商品を変えずに「売り方」だけで売上を伸ばす仕組みを作ることを得意としています。

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