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売り方2026/8/11

夏休みは子どもと出社する「社内学童」 福利厚生を超えた効果とは?

結論(先に要点)

夏休み期間中、共働き家庭にとって大きな負担となる子どもの預け先確保問題に対し、企業がオフィス内で子どもを預かる「社内学童」の取り組みが注目されています。これは単なる福利厚生にとどまらず、子どもが親の仕事に理解を深めたり、社員の交流や会社への愛着を育むなど、インターナル広報(社内広報)としての効果も期待されています。IT企業のSHIFTでは11日間の長期プログラムを提供し、伊藤忠商事では朝型勤務体験も取り入れるなど、各社が独自の工夫を凝らしています。

この記事のポイント

  • 夏休み期間中、共働き家庭にとって大きな負担となる子どもの預け先確保問題に対し、企業がオフィス内で子どもを預かる「社内学童」の取り組みが注目されています。
  • これは単なる福利厚生にとどまらず、子どもが親の仕事に理解を深めたり、社員の交流や会社への愛着を育むなど、インターナル広報(社内広報)としての効果も期待されています。
  • IT企業のSHIFTでは11日間の長期プログラムを提供し、伊藤忠商事では朝型勤務体験も取り入れるなど、各社が独自の工夫を凝らしています。
夏休みは子どもと出社する「社内学童」 福利厚生を超えた効果とは?

長期間にわたる小学校の夏休みは、共働き家庭にとって子どもの預け先を見つけることが大きな課題となっています。特に、小学校入学を機に仕事と育児の両立が難しくなる「小1の壁」や、公的な学童保育の利用が困難になる「小4の壁」が指摘されています。近年では猛暑による屋外活動の制限もあり、「夏休み中の子どもの居場所や過ごし方」は社会全体で解決すべき問題となっています。

こうした状況に対応するため、自社のオフィスに社員の子どもを受け入れ、就業時間中に様々な活動を提供する企業が増えています。これは単に子どもを預かるだけでなく、子どもが親の働く姿や仕事内容を知る機会となり、社員同士の交流促進や会社への愛着醸成(会社に対するポジティブな感情を育むこと)にも繋がるため、福利厚生とインターナル広報(社内広報)の両方の側面を持つ施策として注目されています。

11日間、フルタイム勤務をカバーするSHIFT

ソフトウェアテスト大手のSHIFTは、2026年の夏休み期間中に合計11日間、「シフトモKidsサマースクール2026」を実施しています。このプログラムは、SHIFTグループの小学生を対象とし、開催時間は9時から18時15分までと、保護者のフルタイム勤務時間をカバーするよう設計されています。参加費は無料で、麻布台本社と新宿第1オフィスが会場となります。

同社は2021年からこの取り組みを継続しており、2026年には約36種類の講座を提供予定です。社員自らが企画・運営・講師を務める点が特徴です。2026年のテーマは「AIと共存共栄」と「人間らしさを育む」で、AIに関する知識を深める講座から、演劇や音楽、工作、ダンスといった身体を使ったプログラムまで、IT企業の知見を活かした多様な内容が用意されています。

中学生以上の子どもは「ジュニアクルー」として運営に参加できる仕組みもあり、単に預かるだけでなく、年齢に応じた役割を提供しています。都庁の職員食堂でのランチやミュージアム見学などの外出プログラムも計画されており、社員の子どもたちはSHIFTで働くからこその特別な体験を得られる機会となっています。講師を務める社員にとっても、自身の知識を伝えることで説明力や共感力を高め、会社への誇りや愛着を深める効果が期待されています。

伊藤忠流「朝型勤務」を子どもも体験

伊藤忠商事では、2023年から毎年8月に「ITOCHUこども『どまんなか』WEEK」を設け、職域学童「I-SUMMER SCHOOL」を実施しています。2024年からは春休みにも「I-SPRING SCHOOL」として開催を拡大しました。

同社は長期休暇中、東京本社内に学童保育の場を設置しています。プログラムでは、伊藤忠商事独自の「朝型勤務」を子どもたちが体験し、朝型勤務者向けに提供される軽食から朝食を選ぶことができます。さらに、職業体験やSDGs(持続可能な開発目標)に関する学習、社会貢献活動、同社の歴史やグローバル事業について学ぶ機会も提供されています。

2023年の初開催時には、小学1~4年生を対象に、約100種類の軽食から選ぶ朝食体験や、琵琶湖のヨシを使った名刺作り、模擬献血、海洋廃材を使った工作などが行われました。ドローンによる血液製剤輸送の実証実験も紹介され、商社の多様な事業を子ども向けに分かりやすく伝えています。

夏休みに加え、春休みにも実施されるこの職域学童は、従業員の子どもだけでなく近隣小学校の児童も受け入れており、参加者は延べ約580人に達しています。伊藤忠商事では、家族が会社への理解を深めることで社員の働きがいが向上し、多様な働き方を尊重する職場風土の醸成にも繋がると考えています。

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運営者情報

藤ノ木洋史

藤ノ木 洋史

株式会社クリアナレッジ 代表取締役 / セールスライター

商品を変えずに「売り方」だけで売上を伸ばす仕組みを作ることを得意としています。

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