キャンペーン2026/9/1
「売る」から「つながる」ブランド体験へ ロッテ「my雪見だいふく」大ヒットの裏側
結論(先に要点)
ロッテのロングセラー商品「雪見だいふく」は、若年層との関係再構築を目指し、カスタマイズ可能な体験型カフェ「my雪見だいふく」を期間限定でオープンしました。648通りの組み合わせが楽しめる点がSNSで話題となり、予約殺到。企業色を抑えた空間デザインと、消費者が「選ぶ」楽しさを重視したことで、美味しさの再評価やブランドへのエンゲージメント向上に成功し、新しいブランド体験の提供が本質的なブランド価値を高める結果となりました。
この記事のポイント
- 若年層の呼び戻し: 雪見だいふくは幅広い世代に認知されていますが、10代後半から20代にかけて他のブランドへ顧客が流れてしまう課題がありました。そこで、「雪見だいふくってやっぱり楽しいね」「もう一度食べてみようかな」と若年層に再認識してもらうための“ブリッジ”となる施策が必要でした。
- 新しい体験価値の提供: スーパーで買うのとは異なる「新しい体験」が鍵と考えられました。「おもち×アイス」という雪見だいふくの特徴的な商品構造は、体験型イベントとの相性が良いと判断されました。
- ブランド色を抑えた空間: 若年層に「自分たち向けの空間だ」と感じてもらうため、通常のポップアップカフェとは異なり、雪見だいふくのブランドカラーである「赤」を全面的に押し出すことを控えました。ピンクや白を基調としたフラットな空間デザインを採用し、顧客の体験を優先しました。

ロッテの「雪見だいふく」が、ブランド体験を提供するリアル店舗「my雪見だいふく」を期間限定で東京・中目黒にオープンし、大ヒットを記録しました。この取り組みは、単に商品を販売するだけでなく、顧客との「つながり」を深めることを目的としています。
リアル店舗挑戦の背景と狙い
- 若年層の呼び戻し: 雪見だいふくは幅広い世代に認知されていますが、10代後半から20代にかけて他のブランドへ顧客が流れてしまう課題がありました。そこで、「雪見だいふくってやっぱり楽しいね」「もう一度食べてみようかな」と若年層に再認識してもらうための“ブリッジ”となる施策が必要でした。
- 新しい体験価値の提供: スーパーで買うのとは異なる「新しい体験」が鍵と考えられました。「おもち×アイス」という雪見だいふくの特徴的な商品構造は、体験型イベントとの相性が良いと判断されました。
「会いに行きたくなる」店舗設計のポイント
- ブランド色を抑えた空間: 若年層に「自分たち向けの空間だ」と感じてもらうため、通常のポップアップカフェとは異なり、雪見だいふくのブランドカラーである「赤」を全面的に押し出すことを控えました。ピンクや白を基調としたフラットな空間デザインを採用し、顧客の体験を優先しました。
- カスタマイズの楽しさ: 8種類のアイスに、トッピングと仕上げを自由に選べる「計648通り」という豊富なカスタマイズがSNSで話題となりました。商品の選択自体を体験の楽しさとして提供する狙いがあり、韓国でのカスタマイズトレンドを視察して確信を得たといいます。
- 手づつみでの提供: 店舗ではオリジナルの生地を用意し、スタッフが一つひとつ手づつみで提供することで、雪見だいふくの命である「もちもちとした食感」をしっかり体感してもらい、「本当に美味しかった」という声が多く寄せられ、原点である美味しさの再評価につながりました。
反響とブランド価値向上
- 熱量の高い顧客体験: 予約システムの同時セッション数が上限を超えるほどの反響があり、来店客も楽しみながら体験の列に並ぶ姿が見られました。
- 自然なSNS拡散: 企業色が強すぎないデザインが功を奏し、顧客が純粋に「楽しい」「美味しい」と感じた体験を自然にSNSで発信しました。
- TOWの役割: プロモーションとリアルエンターテインメントを横断し、単に商品を「売る」だけでなく、顧客が「足を運びたくなる」エンターテインメント性を持たせながら、PRやデジタル拡散、本質的なブランド価値向上までを統合的に設計・実行しました。
今後の展望
「雪見だいふく」は、機能的な価値だけでなく「癒し」などの情緒的な価値を提供するブランドへと進化を続けています。既存顧客を大切にしつつ、新しい顧客層の獲得に挑むブランドとして、これからも顧客とともに驚きやワクワクを創造し、響き合えるコミュニケーションを紡いでいく方針です。
参考リンク
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