売り方2026/9/23
博報堂の「新富裕層調査2026」が示す、富裕層の新たな消費傾向と価値観
結論(先に要点)
博報堂が実施した「新富裕層調査2026」によると、世帯年収3000万円以上の「新富裕層」は、モノの所有よりも特別な体験や意味を重視し、自分や家族の豊かさ、時代を超えた価値を資産と捉え、積極的に消費・投資する傾向が見られます。特に若年層の「モノ離れ」とは異なり、消費に積極的で、AI活用や社会貢献にも意欲的な実態が明らかになりました。
この記事のポイント
- 実施時期: 2026年3月
- 対象: 20~69歳の男女計3709人
- 内訳: 世帯年収1500万円以上 2173人、3000万円以上 547人、5000万円以上 214人。金融資産1億円以上 727人、5億円以上 194人。

博報堂は、富裕層の価値観や生活行動を分析した「新富裕層調査2026」の結果を公表しました。この調査では、世帯年収3000万円以上の層を「新富裕層」と定義し、その消費行動や価値観に焦点を当てています。
調査概要
- 実施時期: 2026年3月
- 対象: 20~69歳の男女計3709人
- 内訳: 世帯年収1500万円以上 2173人、3000万円以上 547人、5000万円以上 214人。金融資産1億円以上 727人、5億円以上 194人。
- 結果: 年収3000万円以上の「新富裕層」の55%が、金融資産1億円以上でした。
新富裕層の10大価値観
新富裕層には共通する10大価値観があり、以下の傾向が見られます。
- 所有より体験: モノの所有よりも、特別な体験や意味を重視します。
- 自己成長への意欲: 常に新しい知識や経験を追求し、自己成長を続けます。
- ストーリーの重視: 商品そのものだけでなく、その背景にあるストーリーを大切にします。
- コミュニティ: 学校・会社・地域のつながりやコミュニティを重視します。
- 時間への投資: 時間やゆとりを得るためにお金を惜しみません。
- 健康と心の豊かさ: 自身の健康や心の豊かさのためにお金をかけます。
- 子への投資: 子供のためにはお金をいくらでも使いたいと考えています。
- 資産の継承: 親・先祖から継承された資産を維持することを大切にします。
- 社会貢献: 社会問題・環境問題の解決に貢献したいと考えています。
- 海外への抵抗なし: 海外で生活することに抵抗がなく、日本の文化も重視します。
これらの価値観は、一般的な層と比較して特に高い割合で新富裕層に支持されています。
AI活用と投資への積極性
- AI活用: 新富裕層の60代の53%が生成AIツールを利用しており、これはシニア層全体の34%を大きく上回り、若年層全体の58%に迫る水準です。常に新しい知識や経験を追求する成長意欲が背景にあると見られます。
- 投資行動: 新富裕層の59%が「貯蓄より投資にお金を回す」ことを意識し、62%が「短期的な利益より中長期のリターン」、61%が「リスクを考えた資産配分」を重視しています。資産形成に積極的でありながら、中長期視点でのリスク分散や資産継承も考慮しています。
社会貢献意識と積極的な消費
- 社会貢献: 新富裕層の42%は社会問題や環境問題の解決に貢献したいと考えており、48%が「福祉活動や慈善活動」への参加、52%が「ジェンダーやLGBTQ+、障害者の有無による差別もない世の中」の実現に意欲的です。
- 消費行動: 自由に使えるお金が豊富なことから、消費にも積極的です。特に新富裕層の若年層は、1カ月間で生活費以外に平均58万円を自由に使える金額としており、他の世代と比べても多い傾向にあります。これは、一般的な若年層に見られる「モノ離れ」とは異なる実態を示しています。
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