写真家ヴィヴィアン・サッセン、2年ぶりの個展「Myriads」開催
写真家ヴィヴィアン・サッセン氏が、東京・原宿のThe Massで個展「Myriads」を9月5日より開催します。幼少期を過ごしたアフリカでの経験から得た色彩感覚を源泉に、ファッションとアートを融合させた独自の表現で知られるサッセン氏の日本初公開となる未発表作品や、継続中のシリーズ「Frau Holle」が展示されます。ラグジュアリーブランドのキャンペーンや有名雑誌の撮影も手がける彼女の、商業写真とアートの境界を超えた視覚言語を楽しめる機会となります。
この記事のポイント
- 代表的な写真集:
- 『Flamboya』(2008年): 自身のルーツであるケニアを撮影。
- 『Umbra』(2014年): 光と影をテーマに制作。

東京・原宿のThe Massにて、写真家ヴィヴィアン・サッセン氏の個展「Myriads」が2026年9月5日から開催されます。2年ぶりの開催となる本個展では、未発表作品や継続的に制作されているシリーズが紹介されます。
ヴィヴィアン・サッセンとは
ヴィヴィアン・サッセン氏は1972年オランダ・アムステルダム生まれの写真家です。幼少期をアフリカで過ごした経験が、作品における色彩感覚の源泉となっています。彼女は静物、ポートレート、風景など多様な被写体を通して、幾何学的な形態や身体表現を抽象的に捉える独自の視覚言語を確立しています。
主な活動と実績
- 代表的な写真集:
- 『Flamboya』(2008年): 自身のルーツであるケニアを撮影。
- 『Umbra』(2014年): 光と影をテーマに制作。
- 『Of Mud and Lotus』(2017年): 女性のエネルギーに焦点を当てた作品。
- 商業写真:
- ミュウミュウ、ルイ・ヴィトン、ディオール、ミッソーニ、ステラ・マッカートニーなど、世界的なラグジュアリーブランドのキャンペーンを手がける。
- 『VOGUE』『Purple』『Dazed & Confused』といった有名雑誌の撮影も多数担当。
- 美術展への出展:
- 2011年: ニューヨーク近代美術館(MoMA)「New Photography」展に参加。
- 2013年: 第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ「The Encyclopedic Palace」に出展。
- 2023年: ヨーロッパ写真美術館(MEP、パリ)で大規模な回顧展を開催。
- 2024年: KYOTOGRAPHIEにて大規模個展を開催。
- 日本での活動:
- 東京2020大会のアイコニックポスターに参加。
- 2014年~2015年、2019年: パルコのシーズンキャンペーンや新生渋谷パルコのオープン広告を担当。
個展「Myriads」について
■タイトルの意味
サッセン氏は個展タイトル「Myriads(無数)」について、「古代的で優雅な響きが好き。万華鏡のような、無数の可能性を示す言葉として気に入っている」と語っています。これは、場所、顔、生きているもの、そして塵といった、写真がもたらす尽きることのない可能性を表現しています。
■展示内容
本展では、日本初公開となる未発表作品のほか、長期にわたり継続的に制作されているシリーズ「Frau Holle」も紹介されます。単なる回顧展ではなく、彼女の現在進行形の探求を示す内容となっています。
ファッションとアートの融合
サッセン氏の写真において、ファッション(商業写真)とアートは対立するものではなく、地続きの表現として一体化しています。商業写真で培われた色彩感覚や構図の緊張感をアート作品に持ち込む一方で、アートとしての視点をクライアントワーク(依頼された仕事)に反映させるという、彼女ならではの視覚言語を体験できる貴重な機会となるでしょう。
個展開催概要
- 会期: 2026年9月5日(土)〜11月8日(日)
- 会場: The Mass
- 時間: 12:00 – 19:00
- 定休日: 月曜日、火曜日
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