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売り方2026/7/22

丸大食品「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」コピーが教える広告の価値

結論(先に要点)

1970年代の丸大食品のテレビCM「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」というコピーは、一見すると食品メーカーが子育てに言及する奇妙なものに映る。しかし、このコピーは広告が単に製品を売るだけでなく、時代や社会、人間性を映し出す鏡であり、時間が経ってもその価値が失われないことを示唆している。広告史に残る名作コピーも、時が経てば直接的な販売促進効果は薄れるが、そのメッセージや記憶が人々に残り続ける「積み重ねの価値」を持つという視点を提示しているのがこの記事の要点。

この記事のポイント

  • 1970年代の丸大食品のテレビCM「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」というコピーは、一見すると食品メーカーが子育てに言及する奇妙なものに映る。
  • しかし、このコピーは広告が単に製品を売るだけでなく、時代や社会、人間性を映し出す鏡であり、時間が経ってもその価値が失われないことを示唆している。
  • 広告史に残る名作コピーも、時が経てば直接的な販売促進効果は薄れるが、そのメッセージや記憶が人々に残り続ける「積み重ねの価値」を持つという視点を提示しているのがこの記事の要点。
丸大食品「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」コピーが教える広告の価値

「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」(丸大食品、1970年代)

1970年代に丸大食品が展開したテレビCMのコピー「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」は、当時から現在に至るまで多くの人々の記憶に残っています。

コピーライターの山本高史氏は、このコピーとの再会に際し、「なぜ一食品メーカーが、他人の子育てに言及し、おまけにわんぱくでもいい、などと責任の取りようのないことを言うんだろう?」と感じたそうです。しかし、この奇妙さに潜むメッセージこそが、広告の持つ本質的な価値を示唆しています。

広告の価値とは何か

広告は「読む」ことで「時代/社会/人間」が見えてくると筆者は語ります。広告は単なる消費物ではなく、歴史の中で「積み重なる」存在です。

『日本のベストコピー500選』選定に携わった際、筆者は過去の優れたコピーを評価することに一定の躊躇を覚えたといいます。その理由として、たとえ「おいしい生活。」のような名作コピーであっても、現在の百貨店で直接的にモノを売ったり、今日の生活者の心を動かしたりする「広告としての価値」は薄れている、と述べています。ここでいう「無価値」とは、直接的な販売促進効果を指しています。

「売れるコピー」の重要性

コピーライター志望者から「どんなコピーがいいコピーなんですか?」と尋ねられた際、筆者は瞬時に「売れるコピー」と答えます。これは、「ユーモア」や「論理性」、「情緒」といった抽象的な要素だけでなく、最終的に製品やサービスを売る、つまり人の「行動」を促すことが広告の重要な目的であるという現実を突きつけているのです。

もちろん、人の気持ちを動かすことも広告の役割ですが、時代が流れればそのメッセージが持つ訴求力は変化し、直接的な販売効果は失われることがあります。それでも、過去の優れたコピーは、社会や人々の価値観を映し出し、記憶として残り続ける「積み重ねの価値」を持っていると言えるでしょう。

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運営者情報

藤ノ木洋史

藤ノ木 洋史

株式会社クリアナレッジ 代表取締役 / セールスライター

商品を変えずに「売り方」だけで売上を伸ばす仕組みを作ることを得意としています。

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