丸大食品「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」1970年代の広告コピーから学ぶ価値
丸大食品が1970年代に発表した「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」という広告コピーは、一見すると食品メーカーが子育てに言及する奇妙なものに見えます。しかし、このコピーは当時の社会や人間の価値観を映し出し、長年人々の記憶に残る名作となりました。記事では、広告コピーの価値は単なる「名作」としてではなく、「売れる」という実用性にあるとし、過去の「名作コピー」も現在の市場では必ずしも価値があるとは限らないと考察しています。
この記事のポイント
- 丸大食品が1970年代に発表した「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」という広告コピーは、一見すると食品メーカーが子育てに言及する奇妙なものに見えます。
- しかし、このコピーは当時の社会や人間の価値観を映し出し、長年人々の記憶に残る名作となりました。
- 記事では、広告コピーの価値は単なる「名作」としてではなく、「売れる」という実用性にあるとし、過去の「名作コピー」も現在の市場では必ずしも価値があるとは限らないと考察しています。

丸大食品「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」
1970年代に丸大食品が展開したテレビCMの「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」というコピーは、当時の多くの人々に強い印象を与えました。筆者自身もこのコピーとCMをよく覚えており、焚き火でハムを焼くシーンが記憶に残っています。
■広告コピーの「奇妙さ」と「反芻」
筆者はこのコピーに対し、「なぜ一食品メーカーが、他人の子育てに言及し、おまけにわんぱくでもいい、などと責任の取りようのないことを言うんだろう?」という奇妙な感覚を抱きました。この奇妙さが頭の中でくすぶり、コピーを何度も反芻したと述べています。
■『日本のベストコピー500選』選定と過去の評価
このコピーとの再会は、『日本のベストコピー500選』の選定作業に携わった時でした。過去の膨大なコピーの中から「名作」を選ぶ作業は楽しい反面、過去のコピーを評価することには微妙な躊躇を感じたと筆者は語っています。
■良いコピーとは何か?
コピーライター講座で「どんなコピーがいいコピーなんですか?」と質問された際、筆者は即座に「売れるコピー」と答えています。質問者が「ユーモア」や「論理性」、「情緒」といった言葉を期待していたため、戸惑いと落胆の表情を見せたといいます。
筆者は、たとえ過去に「第一位」とされた『おいしい生活。』のような名作コピーであっても、現在の百貨店でモノを売ったり、現代の生活者の心を動かしたりすることは難しいと指摘。これらのコピーは広告的にはすでに「無価値」である、という考えを示しています。
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