売り方2026/9/2
三菱食品「DDマーケティング」とは?認知と店頭購買をつなぎ売上3倍に
結論(先に要点)
三菱食品は、広告で生まれた「買いたい」という顧客の気持ちが、店頭で商品を見つけられないことで失われる課題を解決するため、「DDマーケティング」を提供しています。これは、生活者調査を起点に、戦略設計からデジタル広告、店頭施策、効果検証までを一気通貫で支援するサービスです。このアプローチにより、高価格帯の麺つゆブランドで新規顧客層への訴求軸を最適化し、売上を施策前の約3倍に伸ばすなどの成果を出しています。
この記事のポイント
- 機会損失: 広告で認知を形成しても、店頭で商品が見つからなければ、企業は販売機会を失う。
- 原因不明: 「商品が売れない」「カテゴリーが伸びない」という課題に対し、売上データだけでは原因特定が難しい。
- 生活者理解の重要性: 次の打ち手を考えるためには、数字の背景にある生活者の価値観、食行動、情報接触の変化まで捉える必要がある。

三菱食品の「DDマーケティング」とは
三菱食品は、広告によって顧客の「買いたい」という気持ちが生まれても、店頭で商品が見つからないために購買に至らないという課題を解決するため、「DDマーケティング」を提供しています。
■認知と購買の分断が抱える課題
- 機会損失: 広告で認知を形成しても、店頭で商品が見つからなければ、企業は販売機会を失う。
- 原因不明: 「商品が売れない」「カテゴリーが伸びない」という課題に対し、売上データだけでは原因特定が難しい。
- 生活者理解の重要性: 次の打ち手を考えるためには、数字の背景にある生活者の価値観、食行動、情報接触の変化まで捉える必要がある。
■DDマーケティングの特長
「DDマーケティング」は、生活者調査を起点に、戦略設計からデジタル広告、店頭施策、効果検証までを、一貫して支援するサービスです。食品卸としての強みを活かし、メーカーと小売業の間に立ち、商品、売場、生活者を横断的に捉えることで、「見た、来た、買った」という一連の流れを実現します。
- 生活者調査: アンケートやインタビューを通じ、誰に、商品のどのような価値を、どう伝えるべきかを探る。
- 施策実行:
- 認知獲得: クラシルアプリへの出稿、ID-POSを用いた独自のターゲティング広告「コーバイコネクト®」など。
- 店頭施策: 広告と連動したデジタルサイネージや販促企画の実施。
- 効果検証: 広告への接触、来店、購買までの効果を分析。行動データ、購買データに加え、アンケートやチャットインタビューで、反応した人や購入者の価値観、判断理由まで把握する。
- 多角的なデータ分析: 出荷データ、行動データ、ID-POSなどの購買データに、アンケートやインタビューによる生活者データを掛け合わせ、「誰が、なぜ買ったのか」「なぜ買わなかったのか」まで分析する。
成功事例:高価格帯麺つゆブランドの売上3倍増
「DDマーケティング」は、ある高価格帯の麺つゆブランドの事例で成果を上げています。
- 課題: 品質が評価されリピーターは多いが、新規顧客層の獲得が課題。
- 調査: 既存顧客は「本格感、品質、原材料、製法へのこだわり」を重視。新規ターゲットは「健康、旬、調理の手軽さ」を重視し、「だしのおいしさやうま味」を期待していることが判明。
- 戦略:
- 既存顧客向けには「本格」を訴求。
- 新規ターゲット向けには「簡単・洋風」という異なるキーワードで訴求。
- ID-POSから各ターゲットを抽出し、調査結果を反映したSNS広告を配信。
- 店頭ではマネキン販売やポイント施策を組み合わせ、認知から購買まで一体で働きかけを実施。
- 成果:
- 新規ターゲット向け「簡単・洋風」訴求は、既存顧客向け「本格」訴求と同等のクリック率を達成。
- 動画再生数と視聴完了数は上回り、新規ターゲットに最適な訴求が実現。
- 新規購入者の獲得につながり、売上が施策前の約3倍(対象企業前月比 ※数量)に増加。
三菱食品は今後、生活者理解に基づいた情報設計により、「情報価値創造卸売業」への進化を目指し、メーカー、小売業、生活者をつなぐことで、新たな需要創造につなげる考えです。
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