ローカルハブ、事業化事例の83%が「企業提案」起点と発表
自治体と企業の共創プラットフォーム「ローカルハブ」を運営する株式会社クラウドシエンは、2026年7月30日から9月30日までの運用をまとめたレポートを公開しました。この期間にローカルハブで事業化した取り組みの約83%が、企業から自治体への提案をきっかけとしていることが判明しました。レポートでは、自治体からの提案受付体制の課題や、企業側の提案負担を軽減しつつ質を高める運用改善策、さらには自治体側が案件を効果的に掲載するための3つの類型(具体課題型、重点施策型、自由提案型)が示されています。これにより、公民共創の活性化を目指しています。
この記事のポイント
- 企業からの提案によって、自治体が新しい選択肢を知る
- 企業からの話を聞いたことをきっかけに、庁内で検討が始まる
- 既存の施策と企業提案の連携可能性が見つかる

ローカルハブの運用レポート公開:事業化の83%が企業提案を起点
自治体と企業の共創プラットフォーム「ローカルハブ」を運営する株式会社クラウドシエンが、2026年7月30日から9月30日までの運用状況と、公民共創の現場で見えてきた課題・今後の取り組みをまとめた「令和8年度 自治体向け定期レポート」を公開しました。
企業からの提案が公民共創の主要な起点に
ローカルハブを通じて事業化につながった取り組みを分析した結果、約83%が企業から自治体への提案をきっかけに動き始めていました。これは、自治体側があらかじめ解決策や連携先を決めずに、企業からの新たな提案を受け入れる「入口を持つこと」が、公民共創を促進する上で重要であることを示しています。
具体的には、以下のようなケースから情報交換・商談・実証・事業化へ進んでいます。
- 企業からの提案によって、自治体が新しい選択肢を知る
- 企業からの話を聞いたことをきっかけに、庁内で検討が始まる
- 既存の施策と企業提案の連携可能性が見つかる
提案の質を高め、自治体・企業双方の負担を軽減する工夫
企業からの提案は重要である一方で、「営業提案が増える」「自治体との関係性が薄い提案が届く」といった自治体側の懸念も存在します。また、自治体が求める情報を細かくしすぎると、企業側の提案作成負担が増加し、提案自体が生まれにくくなる課題もあります。
そこでローカルハブでは、以下の対策を進めています。
- 企業側の提案フォーマット改善:
- なぜこの自治体・案件へ提案するのか
- どのような課題解決につながるのか
- どこから連携を始められるのか
- 費用、実証、継続性をどう考えるのか といった情報を企業側が整理して提案できるよう、フォーマットや運用を見直しました。
- 運営側による仲介・補完:
- 案件と企業の親和性確認
- 企業への意向確認
- 自治体課題との接続整理
- 提案内容の整理 といったプロセスをローカルハブ運営が補完し、自治体が「一度話を聞いてみたい」と思える質の高い提案を増やすことを目指しています。
自治体の「案件づくり」を支援する3つの掲載型
自治体側が案件を掲載する際には、「具体的な課題の整理が難しい」「何を相談すればよいか分からない」といった課題があります。これに対し、ローカルハブでは案件を以下の3つの形で掲載できるよう整理し、自治体職員が企業との接点をつくりやすい環境を提供しています。
- 具体課題型:現在抱えている具体的な課題を掲載。
- 重点施策型:総合計画や個別計画、重点政策などについて、民間企業から提案を受けたいテーマを設定。
- 自由提案型:具体的な課題やテーマを限定せず、企業から幅広く提案を受け付ける窓口。
今後の展望とレポートの提供
今回のレポートでは、運用実績だけでなく、今後のローカルハブの取り組みについても触れられています。
- 自治体の案件作成をより簡単にする仕組みの開発
- 案件を起点に「次に何をすべきか」が分かるマイページへの改修
- GOV会議のようなイベントを継続的な情報発信へ発展
- 自治体内部で公民共創を推進するための支援拡充
この「自治体向け定期レポート」は、ローカルハブに登録している自治体向けに定期的に配布されており、無料登録で利用可能です。全国の企業約25,000社、148自治体が登録するローカルハブは、単なるマッチングに留まらず、具体的な事業化までを支援することを目指しています。
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