売り方2026/8/27
メルマガ読者の8割が「あとから利用」し、来店がWeb購入を上回る調査結果
結論(先に要点)
ユミルリンクとライトアップの共同調査によると、メルマガ読者の約8割が配信直後ではなく「あとから」開封・利用する傾向にあり、メルマガがきっかけで「店舗に見に行く・購入する」行動がWeb購入を上回ることが判明しました。また、メルマガの信頼性は「公式な窓口」である点にあり、企業への好意には「世界観」や「書き手の人間味」が重要です。AI活用については、効率化は評価されるものの、手抜きと感じさせないバランスが求められています。
この記事のポイント
- 調査方法: インターネットリサーチ
- 調査地域: 全国
- 調査対象: 20歳以上の男女で、企業やブランド、店舗などのメールマガジンを登録している方

メルマガ読者の8割が“あとから”開封・利用した経験。来店がWebでの購入を上回る
ユミルリンクと株式会社ライトアップは、SNSや生成AIが普及する現代におけるメールマガジンの役割と価値について共同調査を実施しました。
調査目的
現代は情報が「自分好み」に偏る「エコーチェンバー化」が進んでいます。一方で、メールマガジンはアルゴリズムに左右されず、企業が伝えたい情報を直接届けられるメディアです。本調査は、このような状況下で読者がメルマガに何を求めているかを明らかにし、メルマガ配信企業に有益なデータを提供することを目的としています。
調査概要
- 調査方法: インターネットリサーチ
- 調査地域: 全国
- 調査対象: 20歳以上の男女で、企業やブランド、店舗などのメールマガジンを登録している方
- 有効回答数: 1000人
- 調査日: 2026年7月17日
読者の行動は「その場」では起きない
メルマガ読者の行動に関する重要な傾向が明らかになりました。
- 8割が「あとから」行動: 「メルマガが届いていることを認識しつつも、その場では開封や閲覧はせず、後からアクション(開封する、読む、利用するなど)することはありますか」という質問に対し、80.7%が「あとから開封・利用することがある」と回答しました。これは、読者が配信日ではなく、自身の都合に合わせてメルマガを読む傾向があることを示唆しています。
- 来店行動がWeb購入を上回る: メルマガをきっかけとした行動で最も多かったのは「Webでクーポンを利用する」(39.0%)、次いで「Web・SNSで検索する」(37.4%)でした。しかし、「購入」に焦点を当てると、「Webで購入・申し込みする」(30.5%)よりも「店舗に見に行く・購入する」(35.3%)が上回る結果となりました。これは、メルマガの効果がオンラインの測定範囲外、つまりオフラインにも及んでいることを示しています。
メルマガが信頼される理由
商品購入やサービス利用を検討する際、企業・ブランドの公式アカウント・Web媒体の中で最も信頼できるものについて調査したところ、メルマガはYouTube、Instagram、Xと拮抗する結果でした。
- メルマガの信頼理由: メルマガを選んだ人が最も多く挙げた理由は「個人情報や会員登録を渡して繋がっている、公式な窓口だと感じるから」(28.8%)でした。
- SNSの信頼理由: 一方、SNS(Instagram・X・YouTubeなど)を選んだ人の上位理由は「役立つコラムやコンテンツがある」(32.8%)、「見せ方が丁寧」(30.1%)でした。
- 示唆: SNSは「発信の見せ方や内容の充実」で信頼を得ているのに対し、メルマガは「自身が登録した公式の窓口である」という立場そのもので信頼を得ていることが分かります。メルマガには、他の媒体よりも正確性や安心感が求められていると言えます。
企業への好意につながる要素
メルマガをきっかけとした企業への好意形成、ファン化についても調査が行われました。
- 好意を持つ読者: 「最もよく読んでいるメールマガジン」を配信している企業に対し、「やや好き」(39.6%)と「とても好き」(14.7%)を合わせると、54.3%の読者が好意を持っていることが判明しました。
- 読み続ける理由: 最も多かったのは「メルマガ限定のクーポンや会員限定の特典があるから」(41.6%)、次いで「商品やサービスの最新情報・限定情報がいち早く手に入るから」(37.0%)でした。
- 「とても好き」につながる理由: 配信企業を「とても好き」と回答した割合が高い理由として、「その企業やブランドの考え方、世界観・価値観が好きだから」(34.7%)、次に「メルマガ担当者のひと言などから、企業の『中の人』の温かみや人間味を感じるから」(31.9%)が挙げられました。特典は読み続ける理由にはなるものの、好意を強める力は「世界観」や「書き手」の方が大きいことが示されています。
- 年代による違い: 20〜30代の読者は「イベント・参加型企画の案内」や「中の人の温かみ」を重視する傾向がある一方で、50代以上は「クーポン・会員特典」を最上位に求めています。
- 第一想起との連動: 企業への好意は、ブランド名の第一想起(「困りごとやニーズが高まった際、メルマガを登録している企業に関連するブランド名・商品名を思い出すか」)と連動しており、「いつも思い出す」層では72.6%が企業を「とても好き」と回答しました。
AI活用の現状と課題
メルマガ配信におけるAI活用についても調査されました。
- AIらしさへの認知: 「生成AIで作った画像や文章だと感じたことがあるか」という質問に対し、46.3%が経験ありと回答しました。特に20代では62.4%と、若い読者ほどAIらしさに敏感です。また、配信企業を「とても好き」な層ほどAIらしさに気づいている傾向が見られました。
- AIらしさへの印象: AIで作成されたと感じるメルマガに対し、「手抜きをされているようで、冷たい」(44.1%)、「どこかで見たような内容で退屈」(32.4%)という否定的な意見がある一方で、「トレンドを捉えていて良い」(29.4%)、「効率的で情報が整理されて読みやすい」(21.1%)という肯定的な意見もありました。好意を持つ読者は、AIによる効率化そのものは前向きに受け止めつつも、手抜きに見える部分には敏感に反応していることが示唆されました。
- 示唆: 構成の整理や下書きにAIを使うことは肯定的に受け入れられる一方、「書き手が見える」といった好意につながる部分をAIに完全に任せると、手抜きと捉えられる可能性があります。AIを活用する際は、人とAIの役割を適切に分けることが重要です。
参考リンク
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