売り方2026/8/31
メディアの収益化は「アテンション関数」で予測可能? マッキンゼーが分析
結論(先に要点)
マッキンゼー・アンド・カンパニーの調査によると、消費者がメディアに費やす「時間」の収益化価値は、メディアの種類によって最大約650倍もの差があることが判明しました。メディアの収益化水準を正確に把握するためには、消費者の「アテンション(注意・関心)」の質と、プラットフォームの商業的要因を組み合わせた「アテンション関数」が重要です。特に「コンテンツ愛好家」と呼ばれる層は、平均的な消費者よりもメディア支出が2.4倍、消費量が1.7倍と高く、収益化価値が最も高いとされています。
この記事のポイント
- 高収益メディア: ライブスポーツ(32.54ドル)、遊園地(24.96ドル)、ライブ音楽(17.18ドル)など、ライブコンテンツや体験型メディアが上位を占めました。
- 低収益メディア: 動画配信(0.32ドル)、ソーシャルメディア(0.25ドル)、ポッドキャスト(0.05ドル)など、配信系メディアは全体的に収入が低い傾向にあります。
- コンテンツ愛好家: アテンション関数を構成する商業的指数(CQ)とアテンション指数(AQ)が共に高い層で、収益化価値が最も高いとされました。全体の13%を占めます。

マッキンゼー・アンド・カンパニーは、米国の消費者がメディアに費やす時間の「量」と「質」が収益化にどう影響するかを分析したインサイトを公開しました。これは2024年に実施された3000人の消費者調査に基づくものです。
アテンション関数の構築
メディアの収益化には、消費者の価値観やプラットフォームの成熟度を示す商業的要因(CQ:Commercial Quotient)だけでなく、消費者の集中度や消費目的を示すアテンション(注意・関心)の「質」(AQ:Attention Quotient)が重要だと判明しました。
このCQとAQを掛け合わせることで、広告収益と非広告収益の両方を含む収益化水準を高い精度で予測する「アテンション関数」が構築されました。これにより、メディア企業や広告主は、限られた消費者のアテンションをどのように獲得し、収益化すべきかを把握できます。
メディアによる収益化水準の大きな差
メディア消費1時間当たりの収入を調査した結果、最大で約650倍の価値の差があることが明らかになりました。
- 高収益メディア: ライブスポーツ(32.54ドル)、遊園地(24.96ドル)、ライブ音楽(17.18ドル)など、ライブコンテンツや体験型メディアが上位を占めました。
- 低収益メディア: 動画配信(0.32ドル)、ソーシャルメディア(0.25ドル)、ポッドキャスト(0.05ドル)など、配信系メディアは全体的に収入が低い傾向にあります。
最も収益化価値が高い消費者像「コンテンツ愛好家」
消費者をメディアに対する価値観とアテンションの質に基づいて7つのセグメントに分類しました。
- コンテンツ愛好家: アテンション関数を構成する商業的指数(CQ)とアテンション指数(AQ)が共に高い層で、収益化価値が最も高いとされました。全体の13%を占めます。
- 特徴: 平均的な消費者と比較して、メディア支出が2.4倍、消費量が1.7倍に上ります。広告をきっかけとした購買頻度は、最大セグメントである「レガシーメディア支持層」の12倍にも達し、単なる利用時間では見えにくい価値の高い消費者層であることが示されています。
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