事例2026/9/1
ミセス×スパイダーマン、異例の2社プロモーションはいかに実現したか
結論(先に要点)
映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の日本版主題歌を担当するMrs. GREEN APPLE(ミセス)と映画側が、異なる2社(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、ユニバーサル ミュージック)の垣根を越え、一体となったプロモーションを展開しました。これはミセスの大森元貴氏のスパイダーマンへの強い思いから、「日本版主題歌の存在意義」を問い直し、映画への新たな「入口」を作るべく両社が連携する異例のキャンペーンとして実現しました。
この記事のポイント
- マーベル作品への「入口」の複雑化: シリーズが長く、作品間のつながりも複雑なため、「過去作を見ていないと楽しめない」と感じる人がいること。
- コミュニケーションの課題: 既存ファンだけでなく、マーベル作品に触れてこなかった層にも映画を見てもらうこと。
- 大森氏自身がマーベルやスパイダーマンを深く愛しているからこそ、日本版主題歌の立ち位置を問い直していました。

異例の2社プロモーションが生まれた背景
映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の公開に際し、日本版主題歌『Brand New』を担当するMrs. GREEN APPLE(ミセス)と映画が一体となったプロモーションが実施されました。
このプロモーションは、通常であれば別々に進められる映画(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)と日本版主題歌(ユニバーサル ミュージック)の2社の企画が、一つのキャンペーンとして設計された異例の事例です。
連携のきっかけは「スパイダーマンへの強い思い」
異なる2社のプロモーションが連携した背景には、Mrs. GREEN APPLEのフロントマンである大森元貴氏のスパイダーマンへの強い思いがありました。
■映画側の課題
- マーベル作品への「入口」の複雑化: シリーズが長く、作品間のつながりも複雑なため、「過去作を見ていないと楽しめない」と感じる人がいること。
- コミュニケーションの課題: 既存ファンだけでなく、マーベル作品に触れてこなかった層にも映画を見てもらうこと。
■大森氏の問題意識と提案
- 大森氏自身がマーベルやスパイダーマンを深く愛しているからこそ、日本版主題歌の立ち位置を問い直していました。
- 本国版映画には別の主題歌が存在するため、日本版主題歌がマーベルファンにとって「ノイズ」になる可能性を懸念していました。
- この懸念から、日本版主題歌を「より多くの人に映画への門戸を開く、日本でのプロモーション」と位置付けました。
- ミセスの楽曲プロモーションと映画のプロモーションを別々に行うのではなく、同じチームで設計することを大森氏側から提案しました。
- 大森氏の「自分たちが幼い頃からずっと好きだった映画だからこそ、一緒に最大限盛り上げたい」という強い思いが、両クライアントと電通の企画担当者をつなぎ、宣伝プランが練られました。
プロモーションの具体的な展開
- スパイダーマンの象徴的な糸を出すポーズと「I LOVE YOU」のハンドサインを組み合わせたクリエイティブを制作しました。
- 渋谷では、ファンがスパイダーマンに扮した「WE LOVE SPIDER-MAN」のOOH(Out of Home広告:屋外広告)、ビジョンジャック(大型ビジョンでの広告占拠)、センター街のフラッグなどを展開しました。
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