事例2026/8/5
「スリープツーリズム」実証実験、滞在後も「寝つき」が有意に改善
結論(先に要点)
NTT DXパートナーなど4社が連携し、「良質な睡眠」を目的とした新しい旅行「スリープツーリズム」の実証実験を実施しました。富山県の施設「Healthian-wood」にて、睡眠に課題のある男性10名を対象に行われた結果、滞在中の「中途覚醒」改善に加え、滞在後も約1ヶ月間「寝つき」の改善が持続。主観的にも「睡眠の質」向上を実感し、日常での行動変容も定着したことが明らかになりました。科学的根拠に基づいたプログラムとデータ活用が特徴で、ウェルネスツーリズム市場の拡大に応える新たな価値創出を目指します。
この記事のポイント
- 客観的指標: 睡眠計測リングSOXAI RINGによる睡眠・心拍・活動量の測定
- 主観的指標: 毎朝および週次のアンケート
- データドリブンな設計: 睡眠計測リングで日中の活動と夜の睡眠の関連を可視化し、客観的にも納得できるコンテンツを構築。

株式会社NTT DXパートナーは、株式会社MAE、株式会社ブレインスリープ、株式会社SOXAIと連携し、富山県立山町の複合施設「Healthian-wood(ヘルジアンウッド)」にて、「良質な睡眠」を目的とした新しい旅行スタイル「スリープツーリズム」の実証実験を行いました。
実証実験の概要と成果
この実証実験では、睡眠に課題を持つ20〜50代の男性10名を対象に、滞在前、滞在中、滞在後で睡眠状態を比較しました。
■測定項目
- 客観的指標: 睡眠計測リングSOXAI RINGによる睡眠・心拍・活動量の測定
- 主観的指標: 毎朝および週次のアンケート
■プログラム設計のポイント
NTT DXパートナーの知見を活かし、以下の3点を軸にプログラムを設計しました。
- データドリブンな設計: 睡眠計測リングで日中の活動と夜の睡眠の関連を可視化し、客観的にも納得できるコンテンツを構築。
- 睡眠講演・エデュケーション: 滞在初日に睡眠講演を実施し、各コンテンツの目的を理解させることで、帰宅後も学んだ知識を応用しやすくしました。
- 滞在後も継続する行動変容: セラピストによるアフターフォローや、パーソナライズされたアロマスプレー、ハーブティーなどのサポートアイテムを提供し、継続的な行動変容を促しました。
■実証実験の結果
- 滞在中: 睡眠への意識・行動・リラックス度が向上し、「中途覚醒」および「睡眠効率」が有意に改善しました。
- 中途覚醒時間:入眠から最終覚醒までの覚醒時間の総和
- 睡眠効率:就床時間に対する実際の睡眠時間の割合
- 滞在後: 実生活においても「寝つき(入眠潜時)」の改善が約1ヶ月間持続しました。これは就床から入眠までの時間(寝つきの良さを示す)が短くなったことを意味します。
- 主観評価: 滞在後のアンケートでは「睡眠の質」の向上が実感され、仕事や家庭などの社会的制約がある日常においても、睡眠改善に向けた行動変容の定着が見られました。
今後の展望
今回の実証実験で得られた知見とエビデンスに基づき、NTT DXパートナーは、宿泊施設や地域を活性化したい事業者・自治体、効果検証の伴走支援を希望する事業者などと連携を強化します。睡眠を切り口に地域ならではの魅力を発信し、展開地域や対象層の拡大を進めていく予定です。
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