サントリー「NOPE」:味種ではなく「ストレス溶解シーン」に着目した商品開発
サントリーは、炭酸飲料市場の若年層流入減少という課題に対し、従来の味種(フレーバー)による商品開発ではなく、生活者の心理・行動パターン「ストレス溶解シーン」に着目し、新ブランド「ギルティ炭酸 NOPE(ノープ)」を開発しました。20~30代の若年層が自宅で一人動画やゲームに没頭しながらストレスを解消する実態を捉え、「ひとりの時間でストレスを溶かす」というコンセプトで、新たなマーケティング戦略を展開しています。
この記事のポイント
- サントリーは、炭酸飲料市場の若年層流入減少という課題に対し、従来の味種(フレーバー)による商品開発ではなく、生活者の心理・行動パターン「ストレス溶解シーン」に着目し、新ブランド「ギルティ炭酸 NOPE(ノープ)」を開発しました。
- 20~30代の若年層が自宅で一人動画やゲームに没頭しながらストレスを解消する実態を捉え、「ひとりの時間でストレスを溶かす」というコンセプトで、新たなマーケティング戦略を展開しています。

新ブランド「NOPE」立ち上げの背景
サントリービバレッジ&フードは、2026年3月に新炭酸飲料「ギルティ炭酸 NOPE(ノープ)」を発売しました。この背景には、炭酸飲料市場全体における成長鈍化と、特に20~30代の若年層の新規流入減少という課題がありました。
従来の「味種」中心のマーケティングからの転換
これまでの炭酸飲料市場では、コーラやラムネ、果汁炭酸といった「フレーバー(味種)」ごとに商品が開発され、棚割り(店舗での陳列)やマーケティングもこの味種が中心でした。
しかし、サントリーはこのような従来の枠組みを見直し、現代人のストレス構造の変化とその解消方法の変容に着目しました。
「ストレス溶解シーン」に着目した商品開発
ブランドマーケティング本部の大槻拓海氏によると、若年層の間では、飲み会でストレスを発散する従来のスタイルだけでなく、自宅で一人で動画やゲームに没頭し、気分をゆるめる「ストレスを溶かす」ような過ごし方が広がっていることが分かりました。
NOPEは、従来の味種ではなく、こうした「ストレス溶解シーン」という生活者の気分や過ごし方に直接着目して立ち上げられた新しいブランドです。
「ギルティ炭酸」コンセプトとマーケティング戦略
開発プロセスにおいて、特に「ギルティ炭酸」(※罪悪感を伴うが、やめられない魅力のある消費行動を指す言葉)というコンセプトに対する生活者のニーズ検証に時間をかけました。
発売時のグラフィックでは、「ギルティ炭酸」のテーマ、ブラック×マゼンタのブランドカラーとアイコンを軸に、全ての顧客接点(広告、商品パッケージなど)で統一された世界観を徹底して展開しています。
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