事例2026/8/18
キッツが統合ID管理基盤「Tactna」を導入し、サプライヤー連携強化
結論(先に要点)
株式会社キッツは、サプライヤーや代理店との安全なデジタル連携を支えるため、TC3株式会社が提供する統合ID管理基盤「Tactna」を導入しました。これにより、外部パートナーのID管理において「ゾンビID」と呼ばれる不要なアカウントの放置をゼロ化し、ID管理業務工数を約70%削減。さらに、新規アプリケーション開発コストも約60%削減できる見込みです。サプライチェーン全体のセキュリティ強化と業務効率化を同時に実現しました。
この記事のポイント
- 社外ユーザーの異動・退職を把握できないことによるリスク。
- 複数システムが乱立し、運用コスト増加や利用者の使い勝手が悪化すること。
- 外部パートナーへ提供するサービスにおいて、セキュリティ面での「安心感」が不足していること。

キッツが統合ID管理基盤「Tactna」を導入
株式会社キッツは、サプライヤーや代理店などの外部パートナーとのデジタル連携を強化するため、TC3株式会社の統合ID管理基盤「Tactna(タクトナ)」を導入しました。これにより、以下の課題を解決し、複数の効果を実現しています。
導入の背景と課題
キッツは、サプライチェーン全体でのデジタル接点を拡大し、業務効率化と顧客提供価値の向上を目指していました。しかし、外部ユーザーが利用するシステムが増えるにつれて、ID管理の複雑化や放置アカウント(ゾンビID)によるセキュリティリスクが高まるという課題がありました。
具体的には以下の3点が課題でした。
- 社外ユーザーの異動・退職を把握できないことによるリスク。
- 複数システムが乱立し、運用コスト増加や利用者の使い勝手が悪化すること。
- 外部パートナーへ提供するサービスにおいて、セキュリティ面での「安心感」が不足していること。
これらの課題を解決するため、「統合ID基盤」プロジェクトが立ち上げられました。外部ユーザーの情報を正確に把握し、常にIDを最新の状態に保つことで、安全なサプライチェーン環境の構築を目指しました。
「Tactna」による解決策と導入効果
キッツは「Tactna」を採用し、以下の仕組みを導入しました。
- ユーザー側への権限委譲: ユーザー企業や組織に「管理者」を設け、ユーザー自身でIDの追加・変更・削除を可能にしました。これにより、キッツ社内の運用負荷が軽減され、ユーザー側は利用開始までのリードタイムが短縮されました。また、不要なアカウントの適切な管理により、セキュリティリスクの低減とガバナンス強化に貢献しています。
- 非アクティブアカウントの可視化(ID鮮度管理): 最終ログインから一定期間が経過したアカウントを自動検知し、アプリ利用を停止。さらに数日後にはアカウントを完全に削除するIDライフサイクル管理の仕組みを実装しました。
これらの取り組みにより、以下の効果を実現しました。
- サプライチェーンの安全性確保: 約30%がゾンビIDであったことを可視化し、ゾンビIDの放置をゼロ化しました。これにより、社外パートナーが安全にサービスを利用できる環境が整いました。
- ID管理・ユーザー棚卸業務の効率化: ユーザー自身に権限を委譲し、非アクティブアカウントを可視化・通知することで、業務工数を約70%削減しました。
- 新規アプリ追加時の開発コスト削減: 共通基盤としての仕様標準化とTactnaの柔軟なアーキテクチャにより、新規アプリケーションの追加開発コストを約60%削減できる見込みです。
キッツは今後、この統合ID管理基盤を全社的な外部向けプラットフォームへと適用範囲を拡大し、将来的に10万人規模のユーザー展開を目指しています。
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