ツール2026/10/1
アスラテック、ロボット向け電力分配基板「V-Sido Power」販売開始
結論(先に要点)
アスラテック株式会社は、新ブランド「V-Sido Power」より、ロボット用大電力分配基板セットの販売を2026年10月1日に開始します。この製品は、複数のQDD(準ダイレクトドライブ)モーターを使用するロボットの電源供給を安定化・効率化し、開発時の電源設計工数を大幅に削減します。特に、電圧変動の抑制や突入電流対策が組み込まれており、ロボットの安定稼働と電子部品の保護に貢献します。
この記事のポイント
- 配線の複雑化: 電源分岐のための配線が必要。
- 電圧変動対策: 急速な加減速に伴う電圧変動を抑えるための大容量コンデンサ(バルクコンデンサ)が必要。
- 突入電流問題: コンデンサ容量が増えるほど電源投入時の「突入電流」(瞬間的に大電流が流れる現象)が大きくなり、電子部品の破損や電源装置の誤作動を引き起こすリスクがある。

アスラテック株式会社は、新ブランド「V-Sido Power」より、複数のQDD(準ダイレクトドライブ)モーターを使うロボット向けの電源管理製品「V-Sido Powerシリーズ ロボット用大電力分配基板セット」を2026年10月1日から販売開始します。
開発背景と課題
近年、多足歩行ロボットや人型ロボットでQDDモーターの採用が増加しています。しかし、複数のQDDモーターに電源を供給する場合、以下の課題がありました。
- 配線の複雑化: 電源分岐のための配線が必要。
- 電圧変動対策: 急速な加減速に伴う電圧変動を抑えるための大容量コンデンサ(バルクコンデンサ)が必要。
- 突入電流問題: コンデンサ容量が増えるほど電源投入時の「突入電流」(瞬間的に大電流が流れる現象)が大きくなり、電子部品の破損や電源装置の誤作動を引き起こすリスクがある。
製品の特長
「V-Sido Powerシリーズ ロボット用大電力分配基板セット」は、これらの課題を解決するために開発されました。主な特長は以下の通りです。
- 一体型ハブ基板: 配線分岐と電力補償用コンデンサを一体化した「ハブ基板(V-Sido Power Hub Board)」により、配線をシンプルにし、電圧変動を緩和します。
- 突入電流抑制: 電源投入時の突入電流を自動で抑える「プリチャージ基板(V-Sido Power Precharge Board)」により、部品の破損や誤作動を防ぎます。
- 幅広い対応電圧: 24V系と48V系の両方のシステムに対応し、多くのロボットで利用可能です。
- 効率的な配線: ハブ基板1枚で最大8系統のモーターに対応し、電源からの配線を1本に集約できます。また、メインラインはデイジーチェーン(数珠つなぎ)配線に対応しています。
- 自動プリチャージ: プリチャージ回路が内蔵されており、通電と同時に自動で初期充電を開始します。外部からの制御信号やスイッチ操作は不要です。
- 状態確認用LED: 各基板にLEDインジケータを搭載し、プリチャージの状態やコンデンサの残留電荷を目視で確認でき、安全管理にも役立ちます。
- 短絡保護機能: 根元1系統と分岐後4系統の合計5系統で短絡(ショート)保護のためのヒューズを搭載。一部の短絡がシステム全体に影響するのを防ぎます。
- 電圧監視機能: 入出力電圧を測定できる端子(パッド)を備えており、開発中の電圧確認が容易です。
この製品により、ロボット開発における電源周りの設計工数を大幅に削減し、より安定したロボットシステム構築が可能になります。
価格と販売
- 価格: 19,800円(税込)
- 販売: 株式会社スイッチサイエンスのECサイト(マーケットプレイス)
今後の展開
アスラテックは、今後もロボット関連の電源周りで利用できる基板などの製品開発を進め、新ブランド「V-Sido Power」での展開を強化していく方針です。
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