こどもの「体験の自己決定」がウェルビーイング向上に貢献~フローレンス調査
認定NPO法人フローレンスは、「こどもの体験とウェルビーイング」に関するアンケート調査を実施しました。この調査から、体験を「自分から希望してやっている」こどもは、そうでないこどもに比べてウェルビーイングスコアが1.7倍高いことが判明しました。また、年齢が上がるとウェルビーイングスコアは下がる傾向にあるものの、自己決定をしているこどもでは低下しにくいことも示されています。この結果は、こどもの体験において、内容の豪華さや頻度だけでなく、こども自身が選択・決定することの重要性を示唆しています。
この記事のポイント
- 自己決定とウェルビーイングスコアの相関: 体験を「自分から希望してやっている」と回答したこどもたちは、ウェルビーイングスコア4.0以上(5点満点)の割合が約6割に達しました。これは、「自分から希望してやっていない」と回答した層の約1.7倍にあたります。
- 自己決定度の低下とウェルビーイング: 「どちらでもない」「希望してやっていない」と自己決定の度合いが低いこどもほど、ウェルビーイングスコアが3.0未満の割合が増加する傾向が見られました。
- 年齢とウェルビーイングスコア: 一般的に年齢が上がるとともにウェルビーイングスコアの平均値は下がる傾向にあります。しかし、体験を「とてもそう思う」と自ら希望しているこどものスコアは、年齢が上がっても低下しにくいことが明らかになりました。

認定NPO法人フローレンスは、「こどもの体験とウェルビーイング」に関するアンケート調査を2025年4月~5月、および9月に実施しました。この調査は、体験格差に取り組む「こども冒険バンク」の利用会員を対象に行われたものです。
調査結果のポイント
- 自己決定とウェルビーイングスコアの相関: 体験を「自分から希望してやっている」と回答したこどもたちは、ウェルビーイングスコア4.0以上(5点満点)の割合が約6割に達しました。これは、「自分から希望してやっていない」と回答した層の約1.7倍にあたります。
- 自己決定度の低下とウェルビーイング: 「どちらでもない」「希望してやっていない」と自己決定の度合いが低いこどもほど、ウェルビーイングスコアが3.0未満の割合が増加する傾向が見られました。
- 年齢とウェルビーイングスコア: 一般的に年齢が上がるとともにウェルビーイングスコアの平均値は下がる傾向にあります。しかし、体験を「とてもそう思う」と自ら希望しているこどものスコアは、年齢が上がっても低下しにくいことが明らかになりました。
調査の背景と概要
近年、「こどもの体験格差」が社会課題として注目されていますが、その議論は体験の頻度や豪華さに偏りがちです。この調査は、こども自身が体験を「自分で決めること(自己決定)」の重要性を明らかにすることを目的として実施されました。
- 調査名称: こどもと親のウェルビーイング調査
- 調査期間: 1回目 2025年4月~5月、2回目 2025年9月
- 調査対象: 「こども冒険バンク」会員の全世帯(経済的に困難な世帯、ひとり親世帯、障害児家庭など)
- 1回目: こども600回答
- 2回目: こども890回答
- 調査方法: 「幸福度診断Well-Being Circle(こども版)」をベースに、独自の設問を追加。
ウェルビーイングとは、身体的・精神的・社会的に良好な状態を指し、短期的な幸福だけでなく、将来にわたる持続的な幸福を含む包括的な概念です(文部科学省「教育振興基本計画」より)。
調査結果から見えてきたこと
こども冒険バンク事業責任者の前田氏は、今回の調査データが示唆する「体験と自己決定」の関係は非常に意義深いと述べています。体験の豪華さや頻度よりも、「誰と何を、自分で決める」という日々の自己決定の積み重ねが重要であると考えられます。現代社会では、核家族化や共働きの増加により、こどもが自由に遊んだり、自分で物事を決める機会が減少しています。これは個々の家庭の問題ではなく、社会構造の変化によるものであり、NPO、行政、企業が連携して、こどもの自己決定を支援する場を設計していく必要性が強調されています。
参考リンク
- 元記事: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000409.000028029.html
- 認定NPO法人フローレンス: https://florence.or.jp/
- こども冒険バンク: https://bokenbank.florence.or.jp/
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