WonderfulがAI OSで企業変革を加速、シリーズCで5.5億ドルを調達
AI Operating System(AI OS)を提供するWonderfulが、シリーズCラウンドで5億5,000万ドル(約850億円)を調達しました。企業評価額は50億ドルに達し、同社は調達資金をプロダクト開発とグローバル展開に充てます。Wonderful AI OSは、企業全体のAIエージェントやワークフローを統合する共通基盤であり、個別導入から全社規模でのAI活用への移行を支援します。これにより、企業は特定のプロバイダーに依存せず、柔軟かつセキュアなAI導入・運用が可能になります。
この記事のポイント
- プロダクト開発の加速
- グローバルでの導入支援チームの拡充
- 拡大する企業のAI OS需要への対応

Wonderfulは、企業向けAI Operating System(AI OS)を提供する企業です。このたび、シリーズCラウンドで5億5,000万ドル(約850億円)の資金調達を完了し、企業評価額は50億ドルとなりました。
資金調達の概要と使途
今回のシリーズCラウンドはInsight Partnersが主導し、Salesforceや既存投資家が参加しました。調達した資金は主に以下の目的に活用されます。
- プロダクト開発の加速
- グローバルでの導入支援チームの拡充
- 拡大する企業のAI OS需要への対応
Wonderfulは2026年3月のシリーズB以降、事業展開を世界35以上の市場に拡大し、従業員数は650名まで成長しています。
Wonderful AI OSとは
Wonderful AI OSは、企業全体のAI活用を支える共通のオペレーティングレイヤー(基盤システム)です。これにより、AIエージェント(AIが自律的にタスクを実行するプログラム)やワークフロー(業務手順)、AIネイティブアプリケーション(AIを前提に設計されたアプリ)などを統合・連携できます。
■主な特徴
- オープンかつモデル非依存: 特定のAIモデルやプロバイダーに縛られず、様々なAI技術を柔軟に組み込めます。
- 既存システムとの互換性: 企業が既に導入しているITシステムと連携し、AI導入をスムーズに進められます。
- ガバナンスとセキュリティ: 企業全体のAI利用に対し、統制(ガバナンス)を効かせ、セキュリティを確保した環境で運用が可能です。
■プロダクト群
Wonderful AI OSは以下のプロダクトで構成されており、個別に導入することも、組み合わせて活用することも可能です。
- マネージドワークフロー: 複雑な業務プロセスを自動化します。
- プロダクティビティエージェント: 従業員の業務や意思決定をAIが支援します。
- AIネイティブアプリケーション: 既存のソフトウェアをAIで強化または代替します。
- 対話型AIエージェント: 顧客対応などをAIが行い、企業の成長を支援します。
企業のAI活用を個別から全社規模へ
Wonderfulは、AIが個別の業務改善にとどまらず、企業全体の変革の基盤になると捉えています。同社のCEO兼共同創業者のBar Winkler氏は、「クラウドプラットフォームが現代の企業活動を支える基盤となったように、AI OSもあらゆる企業の基盤になる」とコメントしています。
従来のSaaS(Software as a Service)のようにAIツールが乱立するリスクに対し、共通のAI基盤を提供することで、企業はAI活用を拡大するほど価値を蓄積できるようになります。
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