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事例2026/7/28

UNHCR「The Broken Recipe」キャンペーンから学ぶ、社会課題を「体験」で伝えるPR手法

結論(先に要点)

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の「The Broken Recipe」キャンペーンは、人道支援の重要性を伝える新しいPR手法を示しました。スーダンの難民支援予算削減による食料危機を「途中で止まる料理動画」に重ね合わせ、視聴者に自分事として問題を体験させます。社会課題の広報は「知っているけれど行動しない」という壁に直面しがちですが、このキャンペーンは、遠い危機を日常的な体験に置き換えることで、人々の関心を行動へとつなげる好事例となりました。

この記事のポイント

  • UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の「The Broken Recipe」キャンペーンは、人道支援の重要性を伝える新しいPR手法を示しました。
  • スーダンの難民支援予算削減による食料危機を「途中で止まる料理動画」に重ね合わせ、視聴者に自分事として問題を体験させます。
  • 社会課題の広報は「知っているけれど行動しない」という壁に直面しがちですが、このキャンペーンは、遠い危機を日常的な体験に置き換えることで、人々の関心を行動へとつなげる好事例となりました。
UNHCR「The Broken Recipe」キャンペーンから学ぶ、社会課題を「体験」で伝えるPR手法

社会課題の広報の難しさ

難民問題や人道危機といった大規模な社会課題は、広報・PR活動において非常に難しいテーマです。多くの人々はその重要性を理解しているものの、自分には遠い問題だと感じてしまい、日常生活における優先順位が低くなりがちです。

特に、SNSやニュースアプリを通じて膨大な情報が日々流れ込む現代では、人々の関心を引くだけでなく、具体的な行動へと結びつけることが一層困難になっています。

UNHCR「The Broken Recipe」キャンペーンとは

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のために、イタリアのPRエージェンシーINCが企画・実施した「The Broken Recipe(壊れたレシピ)」キャンペーンは、この課題を解決する画期的なアプローチを示しました。

このキャンペーンは、人道支援予算の削減により食料支援が中断されるスーダンおよび周辺国の難民・避難民の厳しい現実を、「途中で止まる料理動画」という形で表現しました。

なぜ遠い危機は伝わりにくいのか

2025年当時、スーダンでは武力衝突により約1300万人が避難し、世界最大規模の人道危機が発生していました。しかし、世界的な人道支援予算の縮小により、UNHCRの食料支援や医療支援にも深刻な影響が出ていました。

このような状況を数字や情報で説明しても、人々の心に響き、行動を促すことは容易ではありません。多くの社会課題コミュニケーションが直面するのは、「知られていないこと」ではなく、「知っているけれど行動につながらないこと」という壁です。

「説明」ではなく「体験」させるアプローチ

INCは、難民問題を大々的に語るのではなく、人々が日常的に経験する「小さな体験」の中に難民支援の課題を重ね合わせることを考案しました。

「The Broken Recipe」のアイデアは非常にシンプルです。それは、誰もがスマートフォンで料理動画を見ているときに、動画が途中で止まってしまい、レシピが完成できないというフラストレーションを経験したことがあるでしょう。この日常的なフラストレーションを、難民が直面する「食料支援の中断」という深刻な問題と結びつけることで、視聴者に問題の深刻さを「体験」として理解させようとしました。これにより、遠い国の出来事を自分事として捉え、共感と行動を促すことを目指しました。

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#PR#UNHCR#社会貢献#動画マーケティング#人道支援#体験設計

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藤ノ木洋史

藤ノ木 洋史

株式会社クリアナレッジ 代表取締役 / セールスライター

商品を変えずに「売り方」だけで売上を伸ばす仕組みを作ることを得意としています。

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