TikTok Shopがもたらす新たな購買体験:機能と海外動向、国内EC事業者への影響
ショートムービープラットフォームTikTokがEC機能「TikTok Shop」を2025年6月30日に日本でリリースしました。ソーシャルコマースは世界的に急成長しており、2030年には市場規模が6.2兆ドルに達すると予測されています。TikTok Shopは、ショート動画やライブ配信を通じて商品を「発見」し購入する新しい購買体験を提供し、従来のECモールとは異なる販売形態として注目されています。
この記事のポイント
- カート付きショート動画
- 「おすすめ」フィードに流れてくる動画にタグ付けされた商品を、TikTokアプリ内で直接購入できます。
- 企業やクリエイターがリアルタイムで商品を配信・紹介し、ユーザーはその場で商品を購入できます。視聴者とのインタラクティブなコミュニケーションを通じて、購買意欲を高めることができます。

本記事では、ショートムービープラットフォーム「TikTok」が2025年6月30日に日本市場にローンチしたEC機能「TikTok Shop」について深掘りし、その概要、海外での成功事例、そして国内EC市場への影響と将来性について解説します。
ソーシャルコマースの現状
ソーシャルコマースとは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)のプラットフォーム上で商品やサービスを売買する形態を指します。近年、この市場は世界的に急速な成長を遂げており、その存在感を増しています。具体的なデータとしては、2024年には世界の市場規模が1.2兆ドルに到達し、2030年には6.2兆ドルに達すると予測されています。これは年平均成長率(CAGR)30%という驚異的な伸びを示しており、SNSを通じた商品購入が消費者の行動として定着しつつあることを示しています。
TikTok Shopの機能と従来のECとの違い
「TikTok Shop」は、SNSプラットフォームであるTikTokアプリ内に統合されたEC機能です。従来のECモール(楽天市場やAmazonなど)が検索行動に基づいて商品を探す「PULL型」であるのに対し、TikTok Shopはショート動画やライブ配信を通じて偶然商品に出会う「PUSH型」の購買体験を提供します。ユーザーは以下の4つのタッチポイントから商品を閲覧・購入することが可能です。
- カート付きショート動画
- 「おすすめ」フィードに流れてくる動画にタグ付けされた商品を、TikTokアプリ内で直接購入できます。
- ライブコマース
- 企業やクリエイターがリアルタイムで商品を配信・紹介し、ユーザーはその場で商品を購入できます。視聴者とのインタラクティブなコミュニケーションを通じて、購買意欲を高めることができます。
- 商品ショーケース機能
- 各ブランドのプロフィールページに設置される機能で、商品ラインナップの閲覧、レビューの確認、そして直接購入が可能です。ブランドの世界観に合わせて商品コレクションを自由に構成・掲載できるため、ブランドイメージの向上にもつながります。
- ショップタブ
- 企業の商品が一覧で表示されるタブで、ユーザーは多様な商品を一箇所でチェックし、購入することができます。
これらの機能により、TikTok Shopはエンターテインメントとショッピングを融合させた、没入感のある購買体験を創出しています。
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