AI2026/9/11
OECD調査:15歳の読解力が過去最低に、スマホやAI利用が影響か
結論(先に要点)
経済協力開発機構(OECD)が発表した「生徒の学習到達度調査(PISA)」の結果によると、15歳の読解力と数学的リテラシーが過去最低水準に低下しました。デジタル機器やAIの過度な使用が影響していると分析されており、過度に使用したり娯楽目的でデジタル機器を利用したりする生徒は、そうでない生徒よりも学業成績が低い傾向が見られました。日本は読解力で世界4位、科学的コンピテンシーと数学的リテラシーで5位でしたが、読解力は前回調査から有意に低下しています。
この記事のポイント
- 対象: 2025年に91の国や地域の15歳、約76万人
- 平均得点は2022年の前回調査に続き低下。
- デジタル機器(スマートフォンなど)やAIの利用が学習に影響している可能性が指摘されています。

15歳の読解力、過去最低水準に低下
経済協力開発機構(OECD)が2026年9月8日に発表した「生徒の学習到達度調査(PISA)」の結果で、15歳の生徒の読解力と数学的リテラシーが過去最低水準に低下したことが明らかになりました。
■調査概要
- 対象: 2025年に91の国や地域の15歳、約76万人
- 結果の傾向:
- 平均得点は2022年の前回調査に続き低下。
- デジタル機器(スマートフォンなど)やAIの利用が学習に影響している可能性が指摘されています。
- 加盟国全体では15歳の生徒の5人に1人が、数学的リテラシー、読解力、科学的コンピテンシーの3分野すべてで「低習熟度レベル」でした。
■日本の成績と課題
- 順位:
- 読解力: 世界4位(前回3位)
- 科学的コンピテンシー: 世界5位(前回2位)
- 数学的リテラシー: 世界5位(前回5位)
- OECD加盟38カ国中では、3分野すべてで1位。
- 読解力の低下:
- 日本の読解力は前回調査から「有意に低下」し、平均得点はマイナス13点でした。
- 「読みの流ちょう性(速く正確に読む)」問題の正答率の低下が、読解力の平均得点低下に影響した可能性が考えられています。
■デジタル機器・AI利用の影響
- OECDの指摘:
- スマートフォンなどのデジタル機器やAIを使う際は、「明確な目的のもと、節度ある利用が必要」と提言しています。
- 具体的な影響:
- 過度にデジタル機器を使用したり、学校で娯楽目的のために使用したりする生徒は、そうでない生徒よりも得点が低い傾向が見られました。
- 生徒の4人に1人が、授業中にクラスメートがデジタル機器に気を取られていると回答。
- このような環境下では、周囲の生徒も得点が低く、学習意欲や学校とのつながりが弱いと感じる傾向にありました。
参考リンク
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