AI2026/7/14
NRF APAC 2026現地レポート:AI前提経営への転換点、3つの注目キーワードを解説
結論(先に要点)
2026年6月にシンガポールで開催された「NRF APAC 2026」は、小売業界がAIを前提とした経営へ移行する転換点を示しました。オムニチャネルコンサルタントの逸見光次郎氏が、「Agentic AI」「Unified Commerce」「Retail Media」という3つのキーワードを挙げ、日本企業が今取り組むべき戦略を読み解いています。もはやAI導入は競争力ではなく、それをビジネスにどう組み込むかが重要になってきています。
この記事のポイント
- Agentic AI(エージェンティックAI): AIが単なる相談相手から、自律的にタスクを実行する「実行者」へと進化していることを指します。
- Unified Commerce(ユニファイドコマース)思考: オムニチャネルが、顧客体験を起点に店舗とECを完全に統合する時代へと進化している概念です。顧客は店舗、オンライン、モバイルなどの複数のチャネルを区別することなく、一貫した購買体験を期待しており、企業はこれらのチャネルをシームレスに連携させる必要があります。
- Retail Media(リテールメディア): 小売業者が自社の顧客データや店舗網を活用して、広告事業だけでなく「データビジネス」としての収益化を図る動きを指します。これは、顧客データを基にしたパーソナライズされた広告配信や、メーカーへのデータ提供など多岐にわたります。

AIを前提とした経営へ移行する転換点を示した「NRF APAC 2026」
2026年6月2日から4日にかけて、シンガポールのマリーナベイサンズで「NRF APAC 2026(Retail’s Big Show APAC)」が開催されました。このイベントは、単なる最新技術の展示会に留まらず、小売業界がAIを前提とした経営へと移行する転換点を示すものと位置付けられています。
NRF(National Retail Federation:全米小売業協会)がニューヨークで毎年開催する「Retail's Big Show」のアジア版であり、今回で3回目となるAPAC版のテーマは、ニューヨーク開催時と同様に「The Next Now」でした。
3つの注目キーワード
オムニチャネルコンサルタントの逸見光次郎氏は、NRF APAC 2026で特に注目すべきトレンドとして、以下の3つのキーワードを挙げています。
- Agentic AI(エージェンティックAI): AIが単なる相談相手から、自律的にタスクを実行する「実行者」へと進化していることを指します。
- Unified Commerce(ユニファイドコマース)思考: オムニチャネルが、顧客体験を起点に店舗とECを完全に統合する時代へと進化している概念です。顧客は店舗、オンライン、モバイルなどの複数のチャネルを区別することなく、一貫した購買体験を期待しており、企業はこれらのチャネルをシームレスに連携させる必要があります。
- Retail Media(リテールメディア): 小売業者が自社の顧客データや店舗網を活用して、広告事業だけでなく「データビジネス」としての収益化を図る動きを指します。これは、顧客データを基にしたパーソナライズされた広告配信や、メーカーへのデータ提供など多岐にわたります。
これらのキーワードから、現代の小売業においてAIの導入はもはや当たり前であり、いかにAIをビジネスの中核に据え、顧客体験の向上と新たな収益源の確保に繋げるかが重要であると読み解くことができます。
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