JCBが「宣伝会議賞」協賛で若年層インサイトを発見。「カードって何?」の問いから「思いの厚み」を掴む
JCBは「宣伝会議賞」の中高生部門に協賛することで、クレジットカードを持つ前の若年層との接点創出と、企業発信では見えにくい「次世代のインサイト」把握に成功しています。マス広告ではリーチしづらい層へのアプローチや、客観的な自社ブランドの見え方を把握できる貴重な機会として活用。AI時代における応募作品の「思いの厚み」から、ブランド理解の解像度向上や新たな施策のヒントを得ており、役員を巻き込む熱気を帯びた社内審査も特徴です。
この記事のポイント
- ブランド価値の言語化: 過去の課題「日本生まれのJCBを応援したくなる」では、中高生の応募作品から「なぜ日本生まれが良いのか」という具体的な価値観が言語化され、ブランドコミュニケーションのヒントとなっています。
- 「思いの厚み」の増加: 広報部の大江氏によると、特にAIの普及以降、応募作品は単なる言葉の組み合わせではなく、企業理念や事業への深い分析に基づいた「思いの厚み」を感じさせるものが増えているといいます。
- 社内での熱量: 数千件に及ぶ応募作品は広報部全体で丁寧に目を通し、中高生の真剣な作品にはJCB側も真剣に向き合って議論。役員報告でも活発な意見交換が行われるほど、社内のプロジェクトとして高い熱量で推進されています。

JCBは、日本発唯一の国際カードブランドとして知られていますが、マス広告だけでなく、「宣伝会議賞」の中高生部門への協賛を通して、若年層へのアプローチを強化しています。これは、クレジットカードの利用経験がない若い世代との接点を作り、彼らがJCBやカードに対してどのような価値観や疑問を抱いているか、つまり「次世代のインサイト(潜在的な心理や欲求)」を深く理解することが主な狙いです。
マス広告では届きにくい層へのアプローチとインサイト探索
JCB広報部では、ブランドイメージ向上や商品広告をテレビCMなどで展開していますが、渡部氏によると「マス広告だけでは、クレジットカードを持つ前の世代との接点が作りづらい」という課題がありました。宣伝会議賞の中高生部門への協賛は、この課題を解決し、金融教育の一環として若年層にJCBブランドを知ってもらう貴重な機会となっています。
また、協賛の大きな目的は、企業からの一方的な情報発信では掴みきれない、中高生世代の率直な意見や価値観(インサイト)を得ることにあります。例えば、「カードって何?」といった根源的な問いに対する中高生の思考プロセスに触れることで、自社が客観的にどう見られているかを把握し、ブランド理解の解像度を高めるヒントとしています。
社内を巻き込む白熱の審査とAI時代に増す「言葉の厚み」
宣伝会議賞の協賛を通じて、JCBは以下のような発見を得ています。
- ブランド価値の言語化: 過去の課題「日本生まれのJCBを応援したくなる」では、中高生の応募作品から「なぜ日本生まれが良いのか」という具体的な価値観が言語化され、ブランドコミュニケーションのヒントとなっています。
- 「思いの厚み」の増加: 広報部の大江氏によると、特にAIの普及以降、応募作品は単なる言葉の組み合わせではなく、企業理念や事業への深い分析に基づいた「思いの厚み」を感じさせるものが増えているといいます。
- 社内での熱量: 数千件に及ぶ応募作品は広報部全体で丁寧に目を通し、中高生の真剣な作品にはJCB側も真剣に向き合って議論。役員報告でも活発な意見交換が行われるほど、社内のプロジェクトとして高い熱量で推進されています。
今年度の課題は、現在展開中のブランドCMコンセプト「買いものは、メッセージだ。」と連動し、「買いものは『JCBで』と言いたくなるキャッチフレーズ」となっています。これは、買い物における機能的価値だけでなく、「誰かを思う気持ち」や「思いをつなぐ情緒的価値」にJCBのブランド価値を見出すという狙いが込められています。JCBは、この課題を通じて、さらに深い若年層のインサイトを探り、ブランド価値の再定義と社内の活性化を目指しています。
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