AI英会話アプリ「スピークバディ」のマーケティング戦略と成長秘話
AI英会話アプリ「スピークバディ」は、独自開発のAIバディとの英会話練習を通じて、本格的な英語学習を提供しています。個人向けのサブスクリプションで500万ダウンロードを突破し、法人向けにも350社以上が導入。第二言語習得理論に基づいた「インプットとアウトプットの両立」と、AI相手ならではの気軽さが特徴です。コロナ禍での伸び悩み後、ChatGPT普及により「AI×英会話」の利用が拡大しました。
この記事のポイント
- 「AIバディ」と呼ばれるキャラクターと気軽に英会話ができる。
- 発音や抑揚、フリートークなど、本格的な英語力向上に役立つ学習機能を備えている。
- 個人向け:月額・年額のサブスクリプションで提供され、ダウンロード数は500万を突破。

成長を続けるスタートアップ企業では、どのようなマーケティング戦略が実施されているのでしょうか。本記事では、AI英会話アプリ「スピークバディ」の事例から、新興企業の戦略と新たなマーケティング方法論を探ります。
スピークバディとは
スピークバディは2013年5月設立、従業員数約60名の企業です。主な事業は、「AI英会話スピークバディ」の開発・運営と、オンライン英語コーチング「コーチバディ」の運営です。
AI英会話アプリ「スピークバディ」は2016年に提供が開始されました。主な特徴は以下の通りです。
- 「AIバディ」と呼ばれるキャラクターと気軽に英会話ができる。
- 発音や抑揚、フリートークなど、本格的な英語力向上に役立つ学習機能を備えている。
- 利用形態:
- 個人向け:月額・年額のサブスクリプションで提供され、ダウンロード数は500万を突破。
- 法人向け:グローバル人材の育成を目指す大企業を中心に、累計350社以上が研修や福利厚生として導入。
競合との差別化と製品の強み
英会話アプリは多数存在しますが、スピークバディは競合と異なるアプローチを取っています。
- 第二言語習得理論に基づく設計:「インプットとアウトプットの両方」ができるように設計されており、初心者向けコンテンツや単に話す機会を増やすことに重点を置く競合とは一線を画します。
- AI相手の気軽さ:Chief Growth Officer(CGO)の椿遼氏によると、「AI相手であれば、実写の講師を前に話すよりも気後れせず始めやすい」という声が多く、英語ネイティブではない日本人向けに開発されたアプリならではの体験を提供しています。
創業の背景と事業の推進
スピークバディの創業は、創業者である立石剛史CEOの原体験が深く関係しています。TOEIC280点から猛勉強し、5000時間かけてTOEIC満点と実用的な英会話力を習得した経験から、「英語を習得しやすくするためのツール」という思いを形にするため、アプリ開発に着手しました。
2013年の創業当初は単語アプリなどを手掛けていましたが、音声認識技術の精度向上を受け、2016年にAI英会話アプリ「スピークバディ」をリリースしました。「真の言語習得を実現し、人生の可能性と選択肢を広げる」という企業ミッションのもと、事業を推進しています。
成長のターニングポイント
- コロナ禍の巣ごもり需要:ダウンロード数が大きく伸びた最初のきっかけは、コロナ禍による「巣ごもり需要」でした。
- ChatGPTの普及:外出制限の長期化でDL数の伸びが鈍化したものの、2022年以降のChatGPT(AIチャットボット)の普及が新たな成長を牽引しました。「AI×英会話」で何ができるのかがユーザーに具体的に想像できるようになったことで、利用が拡大しました。
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