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AI2026/8/31

AI協働時代の組織戦略と実践:HR Frontline Conference 2026レポート

結論(先に要点)

アデコが主催した「HR Frontline Conference 2026」では、AI時代における組織戦略と人的資本経営のあり方が議論されました。アデコ代表は「未来を決めるのはテクノロジーではなく人」と強調。元読売巨人軍の桑田真澄氏が「人」を成長させる指導の重要性を、元ニトリホールディングスの永島寛之氏がAI活用による「付加価値最大化」のためのリスキリングと配置の重要性を述べました。AIによる効率化で得た時間を、人間にしかできない業務にシフトすることが成功の鍵とされます。

この記事のポイント

  • 自身がロールモデルとなる
  • 心理的安全性を確保する(安心して意見を言える環境づくり)
  • 任せる(主体性を促す)
AI協働時代の組織戦略と実践:HR Frontline Conference 2026レポート

AI協働時代の組織戦略と実践

人材サービスの専門企業であるアデコは、2026年7月6日に「HR Frontline Conference 2026」を開催しました。この会議のテーマは「AI協働時代の組織戦略と実践」であり、AI(人工知能)の活用が急速に進む中で、企業がAIと人の関係をどう再構築し、組織戦略をどう変革すべきかに焦点を当てました。

アデコ代表 平野氏のビジョン

アデコ代表取締役社長の平野健二氏は、AIと人がいかに協働し、個々の能力を最大限に引き出すかが組織戦略における重要な課題であると述べました。平野氏は「AI時代において私たちの未来を決めるのはテクノロジーではなく、人である」という考えを示し、人のポテンシャルを引き出すことの重要性を強調しました。

グローバルプレジデント クリストフ・カトワール氏の指摘

アデコグループのグローバルプレジデントであるクリストフ・カトワール氏は、AIはあくまで変革を可能にする手段に過ぎず、真に変革を推進するのは「信頼と人中心のリーダーシップ」であると指摘しました。高い成果を上げる企業の特徴として、テクノロジー投資と同様に人への投資を重視し、生産性だけでなく価値創出に焦点を当てている点を挙げました。

桑田真澄氏が語る「人の成長」

元読売巨人軍の桑田真澄氏は、「挑戦、人材育成と導く指導」をテーマに講演しました。データ活用が進む野球界においても、「データは選手を理解するためのヒントであり、最後に人を成長させるのは人だ」と強調。失敗を重ねる選手に対して、経験や直感を持つ指導者が前向きな挑戦を促すことの重要性を語りました。

また、読売巨人軍二軍監督時代の取り組みとして、以下の3点を挙げ、組織文化の変革につながったと紹介しています。

  • 自身がロールモデルとなる
  • 心理的安全性を確保する(安心して意見を言える環境づくり)
  • 任せる(主体性を促す)

永島寛之氏が説く「分子の拡張」

元ニトリホールディングス理事/人事責任者で、現在はトイトイ代表を務める永島寛之氏は、「経営を勝たせる意志ある組織変革:AI時代に必要な意思決定力」をテーマに講演しました。永島氏は、人口減少社会において付加価値を高める鍵は労働生産性、特にその「質」を変えることにあるとしました。

多くの企業が「労働投入量」(分母)の効率化ばかりに目を向け、「付加価値」(分子)を増やすアプローチができていなかったと指摘。AIが代替する作業によって生まれた時間を、人間しかできない「付加価値を最大化する仕事」へ人材をリスキリング(再教育)し、配置転換していくことが重要であると述べました。これを永島氏は「分子の拡張」と呼び、「人的資本経営」の本質であると位置づけています。

具体例として、オープンハウス社がAI活用で創出した11万時間を、街頭での「声がけ(新規開拓)」という「人間にしかできない付加価値業務」に全量シフトさせた事例を挙げ、AIによる効率化だけでなく、それによって「人の仕事の質をどう変えるか」まで設計することの必要性を強調しました。

参考リンク

#AI#組織戦略#人的資本#人材育成#リスキリング

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藤ノ木洋史

藤ノ木 洋史

株式会社クリアナレッジ 代表取締役 / セールスライター

商品を変えずに「売り方」だけで売上を伸ばす仕組みを作ることを得意としています。

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