売り方2026/9/10
AIが購買行動を自律的に変える「エージェンティックコマース」の最新動向
結論(先に要点)
アクセンチュア ソングが「AIに選ばれるブランド」をテーマに勉強会を開催し、AIが単なる情報提供から自律的な購買代行へと進化する「エージェンティックコマース」の現状と未来を解説しました。将来的にAIエージェントが個人の嗜好を学習し、人間の意思決定なしに商品購入を行う時代が到来すると予測。企業はAIO(AI最適化)への対応が急務であり、対応しないと最大12%のシェアを失う恐れがあると同社は警鐘を鳴らしています。
この記事のポイント
- 生成AI: 人間の指示(プロンプト)に基づいて回答を生成する段階。
- AIエージェント: 特定のタスクを自律的に実行する段階。
- マルチエージェント: 複数のAIエージェントが対話しながら意思決定を行う段階(直近2〜3年で到来予測)。

AIエージェントとエージェンティックコマースの到来
アクセンチュア ソングが開催した報道関係者向け勉強会にて、同社シニア・マネジャーの石井達郎氏が、AIがもたらす購買行動の変革について解説しました。
■AIの進化段階
AIは以下の段階を経て進化しています。
- 生成AI: 人間の指示(プロンプト)に基づいて回答を生成する段階。
- AIエージェント: 特定のタスクを自律的に実行する段階。
- マルチエージェント: 複数のAIエージェントが対話しながら意思決定を行う段階(直近2〜3年で到来予測)。
- ASI(Artificial Super Intelligence/人工超知能): 人間以上のスピードで自己学習と自己進化を遂げる段階(10年後を目途に発展予測)。
■エージェンティックコマースとは
このAIエージェントの進化により、「エージェンティックコマース」という新たな購買の潮流が注目されています。
- 購買サイクルの全体をサポート: 商品レコメンド、口コミ要約、比較表作成といった購入前の情報収集から、クーポンの適用、最適な配送オプション提案、さらには購入後のアフターサービスや再購入のリマインドまで、購買の全プロセスをAIが支援します。
- 自律的な代理購入へ: 現在はAIに相談しアドバイスを得る段階ですが、将来的には個人の嗜好を学習したAIエージェントが、人間の意思決定を介さずに代理購入を行う「自律型の時代」が到来すると予測されています。
購買行動と市場の変化
エージェンティックコマースを巡る市場は急速に変化しています。
- プラットフォーマーの動き:
- 2025年9月:OpenAIがChatGPT内での購入完結を可能にする「Instant Checkout」を発表。
- 2026年1月:GoogleがUCP(Universal Commerce Protocol)を発表。UCPはAIエージェントが商品の注文・決済を行える共通規格であり、Googleは「Gemini」や「AI Search」に購買動線を拡張しています。
- 大手企業の参入: Walmart、Target、Amazonといった大手企業が相次いで参入し、購買体験から決済、標準プロトコルに至るエコシステムが急速に拡大しています。
- AIO(AI最適化)の重要性: 従来のブランドイメージがAIを介した購買では無効になる可能性があり、企業はAIエージェントに選ばれるためのAIO(AI最適化)が不可欠となります。これに対応しない場合、最大12%の市場シェアを失う恐れがあると同社は指摘しています。
参考リンク
運営者情報

