50年経ても色あせない「OSAMU GOODS」展開催、原田治が残した「かわいい」の設計とは
イラストレーター原田治氏が生み出した「OSAMU GOODS」が、誕生50周年を記念した展覧会「The 50th Anniversary OSAMU GOODS展」を横浜・そごう美術館で開催します。1976年に誕生した同ブランドは、「失われた古きよき時代のアメリカ」をコンセプトに、原田氏が手がけた4000点以上のアイテムで、1970年代後半から90年代にかけて絶大な人気を博しました。本展では、その時代を超えて愛されるデザイン哲学と、原田氏が定義した「明るく、くったくがなく、健康的な表情に、わずかな淋しさや切なさを隠し味にする」“かわいい”の真髄に迫ります。
この記事のポイント
- 着想源: 1960年代のアメリカの雑誌『Seventeen』に登場する女の子やハリウッド映画の女優、そして彼女たちの身の回りの小道具や生活雑貨がヒントになりました。
- 「かわいい」の定義: 原田氏は「明るく、くったくがなく、健康的な表情であること。そこにわずかな淋しさや切なさを隠し味にすること」と定義しており、これが作品に鮮やかに表現されています。
- 会場構成: 五十嵐瑠衣氏が担当。

8月1日より横浜・そごう美術館にて、「The 50th Anniversary OSAMU GOODS展」が開催されます。
原田治とOSAMU GOODSの誕生
イラストレーター原田治氏は、カルビー「ポテトチップス」のキャラクター「ポテト坊や」(1976年)やミスタードーナツのプレミアムイラスト(1984年~)など、数々の名作を残しました。
OSAMU GOODSは、原田氏がイギリスの伝承童話マザーグースからインスピレーションを得て、1976年に誕生したブランドです。化粧小物メーカーのコージー本舗が製造し、関連会社のDUSTY MILLER社が販売しました。
「かわいい」の設計思想
OSAMU GOODSのデザインコンセプトは、「失われた古きよき時代のアメリカ」です。
- 着想源: 1960年代のアメリカの雑誌『Seventeen』に登場する女の子やハリウッド映画の女優、そして彼女たちの身の回りの小道具や生活雑貨がヒントになりました。
- 「かわいい」の定義: 原田氏は「明るく、くったくがなく、健康的な表情であること。そこにわずかな淋しさや切なさを隠し味にすること」と定義しており、これが作品に鮮やかに表現されています。
原田氏は、アイテムの決定から素材、形まですべてのデザインを手がけ、その点数は4000点以上にも及びます。海外製の雑貨のような色使いとハイセンスなデザインが特徴で、「持っているだけで大人っぽい」と評され、1970年代後半から90年代にかけて、特に中高生から20代の女性に熱狂的に支持されました。スクールバッグは、当時の流行であった革の学生鞄の持ち手にかけて持つスタイルが人気を博しました。
原田氏はOSAMU GOODSについて、「生活に絶対なければいけないものではないけれど、あるととっても楽しい気分になってくる、言葉にかわるメッセージ」と語っています。
展覧会の内容
本展では、2026年に50周年を迎えるOSAMU GOODSの魅力を、当時の貴重な資料とともに紹介し、その時代を超えて愛される背景やデザイン哲学に迫ります。
- 会場構成: 五十嵐瑠衣氏が担当。
- アートディレクション: キービジュアル制作からグラフィックデザインまで服部一成氏が担当。
- 両氏は2019年から2024年まで全国を巡回し好評を博した『原田治展「かわいい」の発見』のクリエイティブも手がけました。
- 限定アイテム: 横浜会場限定およびオンラインチケット限定で、ミュージアムトートバッグが販売されます(予定数に達し次第終了)。
■開催概要
- 会期: 8月1日(土)〜31日(月)
- 会場: そごう美術館(そごう横浜店 6階)
- 時間: 10:00〜20:00(最終入館時間 19:30)
- そごう横浜店の営業時間に準じ、変更になる場合があります。
- 入館料: 一般1,400円、大学・高校生1,200円、中学生以下無料(税込)
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