SNS2026/9/29
50〜60代女性誌「ハルメク」のインフルエンサー事業が急成長する理由
結論(先に要点)
女性誌「ハルメク」が展開する50〜60代女性向けインフルエンサー事業「HALMEK up アンバサダー」が急成長しています。この事業は、狙ったターゲット層に商品やサービスの魅力を伝えることに成功しており、立ち上げからわずか10ヶ月でアンバサダーが35人から144人に増加、総フォロワー数も500万人を突破しました。通常のインフルエンサー施策ではリーチしにくい45歳以上へのリーチ効率が2.5倍に達し、商品の「説明」ではなく「暮らしに落とし込んだ」リアリティのある投稿が支持されています。これは50代以上の女性のSNS利用率増加と購買行動への影響増大を背景に、同世代の共感を呼ぶ発信戦略が功を奏した結果と言えます。
この記事のポイント
- 対象: 50代以上の女性
- 発信内容: 料理、美容、ファッション、健康、旅行など、自身の暮らしに商品やサービスをどう取り入れるかを体験談として紹介
- 成長: 2025年11月の開始時に35人だったアンバサダーが、2026年9月時点で144人に増加。SNS総フォロワー数は8月5日時点で500万人を突破。

「HALMEK up アンバサダー」事業の概要
女性誌「ハルメク」を発行するハルメクと、シニアマーケティングを支援するハルメク・エイジマーケティングが共同で展開する「HALMEK up アンバサダー」は、50代以上の女性を中心としたインフルエンサー事業です。
- 対象: 50代以上の女性
- 発信内容: 料理、美容、ファッション、健康、旅行など、自身の暮らしに商品やサービスをどう取り入れるかを体験談として紹介
- 成長: 2025年11月の開始時に35人だったアンバサダーが、2026年9月時点で144人に増加。SNS総フォロワー数は8月5日時点で500万人を突破。
事業立ち上げの背景と課題
■50代以上女性のSNS利用拡大
- 「ハルメク 生きかた上手研究所」の調査によると、2025年の50代以上女性のSNS利用率は41.5%と、2022年比で約1.75倍に増加。
- 特にInstagramは約3人に1人が利用する規模に拡大しています。
- SNSをきっかけにした購買行動経験者は、50代で78%、60代で70%に上ります。
■従来のインフルエンサー施策の課題
当初、ハルメクは外部のインフルエンサーサービスを利用しましたが、発信者が50〜60代でもフォロワーが若年層や男性に偏り、ターゲット層(50〜60代女性)にリーチできないという課題がありました。例えば、おせちの紹介では、閲覧者の中心が30〜40代だったとのことです。
成功のポイント
■ターゲット層に届くリーチ力
自社でインフルエンサー組織を構築する方針に転換し、自社読者やInstagramで50〜60代の発信者を厳選・スカウトしました。この戦略により、通常のインフルエンサー施策での45歳以上へのリーチ割合が33%だったのに対し、「HALMEK up アンバサダー」では84%を達成。45歳以上へのリーチ効率は2.5倍となりました。
■「暮らしに落とし込む」リアリティある投稿
- アンバサダーは商品を持って特徴を説明するだけでなく、「私はこう使っています」と自身のライフスタイルに商品が溶け込んでいる様子を丁寧に紹介します。
- 同世代の女性が持つ日常の悩みや価値観を起点とした投稿が共感を呼び、例えば「おせちの残り物担当」といった具体的な経験談が購買意欲を高めます。
- 若者向けの短尺動画とは異なり、ゆったりとしたテンポで暮らしを見せる動画が特徴です。
■同世代の目による評価と改善
- 約6200人のモニター「ハルトモ」のうち、Instagram利用者からPR投稿への好意度や理解度を調査。
- 「商品を調べてみたいと思ったか」「店頭へ行ってみたいと思ったか」といった意識変容も確認し、企業へのレポートだけでなく、次の投稿企画に反映して運用を改善しています。
今後の展望
- 単発のPR投稿に留まらず、アンバサダーを商品開発の段階から巻き込むことを視野に入れています。
- 一般生活者まで含めた大規模な発信施策への拡張も検討しています。
- 50〜60代女性のトレンドを創出するサービスを目指し、雑誌やWebメディアとの連携も強化していく方針です。
参考リンク
#インフルエンサーマーケティング#シニアマーケティング#SNS活用#ハルメク#Instagram#女性向け#成果測定
参考リンク
AdverTimes.(アドタイ)運営者情報

